セミナー集客LPで必ずチェックすべき22のポイント

セミナー集客用LPを作る際に、どのような点に気をつければいいのか分からないという悩みはありませんか?

または、集客を開始したものの思ったようにセミナーの申込がこないという悩みを抱えているかもしれません。

企画は良いにも関わらずLPが問題で集客ができないのは勿体無いです。ちょっとした点に気をつければ、LPのコンバージョン率を大きく改善することができます。

私自身、これまで何十本とセミナー用のLPを作ってきて、少しの改善によって数値が2倍改善した時には驚きました。数え切れない程のA/Bテストを実施してきた経験から、セミナーLPの企画をする際に必ずチェックしておきたいポイントを22個にまとめました。

どれも難しくはありません。けれど、大きなインパクトを見込むことができます。

全体のチェック項目

まずはLP全体を通じてチェックすべき項目を見ていきましょう!

1. スマホ最適化を行う

セミナー集客LPのスマホ最適化はマストで行なってください。スマホ最適化は、スマートフォンで見た時でも見やすいようにデザインを作り込むことです。

LINE株式会社の調査によると2020年10月時点で、アクティブなネット利用者における「スマホのみ」の割合は50%にも昇ります。一方、「PCのみ」はたったの2%しかいません。

94%もの人がスマホを使ってインターネットにアクセスしているという事実からも、むしろPC最適化よりもスマホ最適化の方を優先すべきなのです。

2. OGPを必ず作成する

OGPはOpen Graph Protocolの略称で、SNS等でLPのリンクをシェアした際に表示される画像のことです。

自社サービスの公式SNSアカウントでセミナーLPを投稿したり、社員がSNSで投稿をシェアして告知をする場合に、OGPがないと見栄えが悪いです。

無料セミナーであれば、参加ハードルも低く周りの人に知らせるためにシェアをしてくれる人も出てくるため、必ず設定しておきましょう。

3. 日程を複数用意する

登壇者が1回しか出られないなどの制限がある場合を除いては、できれば複数の日程を用意するのが良いです。1日程しかないと、セミナーの内容自体には興味があるけれど都合が合わないという理由で機会損失が発生します。

ミニマムで検証したい場合でも最低2日程、多く準備できるなら4~5日程くらいあるとベストです。

4. 参加しやすい開催日程になっていることか確認する

セミナーの日程を決める上で「参加のしやすさ」は最も重要な要素です。勉強会の要素が強いセミナーであれば、勤務時間内の参加が許されることが考えられるので、平日の日中でも問題ないでしょう。

また、経営者をターゲットとしたセミナーも同様にさほど時間帯を気にしなくても大丈夫です。

しかし、個人の興味関心に紐づいたコンテンツで会社員向けのセミナーとなると平日日中の開催は集客の難易度が格段に上がります。このような場合は、平日の夜か土日にすべきです。

5. 計測の準備ができているか確認する

セミナーに関わらず、LPはリリースしてからの継続的な改善が肝になります。LPがユーザーに刺さっていないと感じたら訴求を変更したり、CTAの文言を変更するといった具合です。

CTAはCall To Actionの略称で、Webサイト上でユーザーに何かしらのアクションを起こさせるためのボタンやテキストのことを指します。「まずは無料説明会へ」と記載したボタンなどがCTAに当たります。

ユーザーの反応をリアルタイムに見るためには計測ツールを入れなければいけません。基本的にはGoogleアナリティクスを導入しておけばOKです。

Googleアナリティクスはこちら

6. A/Bテストの準備ができているか確認する

ファーストビューの文言やCTAの文言でLPの効果は大きく変動します。そのため、リリース後も小まめにA/Bテストを実施しましょう。常にテストを行いながら最適解に近づけていくのはWebマーケティングの定石です。

ユーザーの反応が答えになるので、テストを繰り返して成果の出るLPへと作り変えていきます。A/BテストツールにはGoogleオプティマイズを導入するのがおすすめです。

GoogleオプティマイズはGoogleが提供しているA/Bテストを簡単に実施できるツールのことで、誰でも無料で使うことができます。

Googleオプティマイズはこちら

ヘッダーのチェック項目

次に、LPのヘッダーでチェックすべき項目を見ていきます。

7. ヘッダーを用意する(スマホはハンバーガーメニュー)

セミナーのLPにはヘッダーを用意しましょう。ヘッダーがあることで、ユーザーは自分が必要としている情報へすぐに到達することができ、ユーザーを満足させることができます

Web上の記事を読んだり、本を読む時に、まずは目次を見て自分が知りたい情報がどこにあるかチェックするのではないでしょうか?それと同じです。

セミナーのLPでユーザーが気になっていることは主に下記のような情報です。

  • 登壇者は誰か?
  • セミナーのコンテンツは何か?
  • 1回あたりのセミナーの時間は?いつ開催されるのか?

よって、登壇者、セミナーの内容、スケジュールなどをヘッダーの項目に設置するのが良いでしょう。

ヘッダーに設置した項目をクリックすると、該当のセクションまでスクロールされる仕様にします。スマホ表示の場合は、ハンバーガーメニューにしてヘッダーを用意しましょう。

8. ヘッダーは固定にする

ヘッダーは上部に固定した方がベターです。LPを読んでいる途中にも、ユーザーは自分が次に必要とする情報をすぐ見たいと感じるからです。

LPのファーストビューにのみヘッダーを表示するのではなく、下にスクロールしても常に上部にヘッダーが固定表示されている方がユーザーは嬉しいです。

9. ヘッダーにCTAを設置する

ヘッダーにはCTAを設置しましょう。セミナー集客用LPの場合、CTAはセミナーの申込になると思います。ヘッダーにCTAがあれば、ユーザーがLPを読んで「申し込みたい!」と感じた時に、すぐアクションを取ることができます。

ユーザーがセミナーのLPを見て次に取るアクションは次の2つのうちのどちらかしかありません。

  • LPから離脱する
  • セミナーに申込をする

LPのゴールはセミナーに申込をしてもらうことです。ユーザーが少しでもセミナーに参加したいと感じた瞬間に申し込みができるよう、LPでは常にCTAが表示されている状態を作り出しましょう

エントリーフォームのチェック項目

次に、LPのエントリーフォームでチェックすべき項目について見ていきます。

10. エントリーフォームは超シンプルにする

参加者の情報を取得したいがために、エントリーフォームの項目をついつい増やしがちです。

しかし、集客最大化をゴールにした時、項目を増やすことは逆効果になります。入力項目が多いと、それだけでユーザーは面倒に感じて離脱します。

電話番号や住所の入力を求めようものなら、後から営業電話や資料が送られてくるのでは…?とユーザーは強い不安を抱きます。よって、マストで取得したい情報がない限りは「名前」と「メールアドレス」だけにすることをおすすめします。

その他の情報を取得したいのであれば、エントリー後にアンケートフォームの入力を促したり、セミナー終了後のアンケートを活用すれば問題ありません。

11. エントリーフォームはLP内に設置する

Webサイトでは一般的にページ遷移が増えると離脱率が上がると言われています。ECでは”カゴ落ち”と呼ばれており、ショッピングカートに商品を入れたはいいが、その後のページ遷移の間に離脱してしまう現象です。

この問題を解決するためにフォーム一体型のLPにします。一つのLPの中にフォームを埋め込むためページ遷移が発生せず、CVRの向上に繋がります。

エントリーフォームを別ページにすると計測の面での工数が増えるというデメリットもあります。LPからエントリーページへの遷移率、エントリーページの申込完了率を測定して対策を打つ必要があります。

LP内にエントリーフォームがあれば、LPの申込完了率だけを見ればOKです。

12. 離脱ポップアップを実装する

エントリーフォームに到達したユーザーがブラウザを閉じようとしたり、ブラウザバックしようとしたら離脱のポップアップを表示しましょう。一度離脱を防止すると、ユーザーはやっぱり今申し込んでおこうと気持ちが変わることがあります。

私自身、離脱ポップアップを実装したことで、何度も数値が改善した経験があります。

ブラウザにデフォルトでデザインされている離脱アラートがあるので、JavaScriptを使ってポップアップを出す実装をエンジニアに依頼しましょう。

本文のチェック項目

ここからは、LP本文のチェック項目を見ていきましょう。

13. 登壇者プロフィールには本人の顔写真を掲載する

LPに本人の顔写真があるだけで、セミナーへの信頼感がグンっと増します。

「相手を騙すと、自分も損をする」という状況(= 顔が知られる)を作り出すことによって、この人は自分にマイナスになることはしないだろうと相手から思ってもらえます。

これを経済学用語でシグナリングと言います。

顔を出していれば、万が一セミナーの内容が悪質だった場合、顔出しをしている登壇者はバッシングを受ける可能性があります。

よって、顔写真を出すことが自信を持って提供できるコンテンツだということの証明になるのです。

14. 登壇者プロフィールで権威付けを行う

プロフィール情報は、登壇者ありのセミナーで最も重要な要素といっても過言ではありません。有名な人であれば名前や顔写真を掲載しただけで信頼を獲得できますが、多くの場合そうはいきません。

よって、セミナーに登壇する人が何の専門家なのかを明確にしましょう。そして、実績や経歴を掲載して登壇者が凄そうに見える工夫をします。

実績や経歴を訴求する例

  • 事業実績に関する具体的な数値(売上◯億円、◯千名の集客、など)
  • 受賞歴(◯◯グランプリ大賞、年間MVP受賞、◯◯オブザイヤー、など)
  • 役職(代表取締役、◯◯株式会社子会社役員、など)

これらの情報があるだけで、登壇者の信頼度は大幅にアップし、この人の話を聞いてみたい!と思ってもらえます。

15. 参加者の声を掲載する(できれば直筆)

セミナーのLPには、積極的に過去セミナー参加者の声を掲載しましょう。

人は本人から直接伝えられた情報よりも、第三者から伝えられた情報の方が信憑性高く感じます。これは「ウィンザー効果」と呼ばれる心理効果によるものです。

私たちが普段からよく利用しているAmazonや食べログなども、第三者のレビューがウィンザー効果として働いています。実際に、第三者の声を見て商品の購入に至る人も多いでしょう。

参加者の声をデジタル文章として掲載するのも良いですが、より信憑性を上げるのであれば、手書きで書かれた感想文をキャプチャしたものを掲載した方がリアル感があって信憑性はより向上します。

16. 社会的証明を記載する

社会的証明は社会心理学の用語で、個人の意見の妥当性を証明することを指します。

事業運営者が「私たちの商品は他の商品よりも売れています!」と言ってもイマイチ信頼性に欠けますよね。ところが、「私たちの商品は10万人にご利用頂いています。」と具体的な数値と共に事実を突きつければ、ユーザーはこんなにたくさんの人が買っているのだから、私も買おうと思います。

このように、客観的な事実を訴求することがポイントです。

社会的証明の訴求例

  • 売上No.1
  • 販売部数◯万本突破
  • 満足度98%

17. 機能ではなく、ベネフィットを押したキャッチコピーにする

キャッチコピーはLPの真髄とも言える部分です。なぜなら、全ての人が最初に目にするのがキャッチコピーだからです。キャッチコピーを見て興味を持ってもらえなければ離脱されます。

例えば、あなたがパーソナルジムを運営していて、ジムの特徴がトレーナー経験が最低5年以上のベテランを揃えていることだとしましょう。あなたはどのようなキャッチコピーを書きますか?

商品の機能を訴求したキャッチコピーにすると、「経験豊富なトレーナーがマンツーマンでサポート!」になります。しかし、これではユーザーは動いてくれません。

ベネフィットを訴求する場合、「3ヶ月で見違えるような体を手に入れる」「2ヶ月で10kg痩せるトレーニングジム」となります。ポイントは、サービスを受けた後の未来をイメージさせることです。

これは初心者が陥りがちな罠の一つです。商品自体を売り込むのではなく、商品を通じて得られる理想の姿を売り込みましょう

18. CTAセクションを細かく追加する

セミナーの概要や特徴、スケジュールなどの情報をLPに入れると、どうしてもLPが長くなってしまいます。このような場合は、小まめにCTAセクションを追加しましょう。

LPが長すぎると、エントリーフォームに到達する前に離脱する確率が高くなります。

これを回避するために、CTAセクションを途中途中に設置することで、LPを読んで興味を持った段階でユーザーをエントリーフォームに誘導することができるのです。

19. CTAボタンは目立つ色を使う

CTAボタンの色は目立つ色を使いましょう。

CTAが目立たないことは、ユーザー目線に立っても不親切です。セミナーのLPを閲覧して「申し込みたい!」と思っても、すぐに申し込みフォームを見つけられなければストレスが溜まるでしょう。最悪の場合、「もういいや」となって離脱する恐れすらあります。

おすすめは、メインカラーと真逆の色(補色)を使うことです。Adobeが無料で提供している配色ツールを使うことで、簡単に色を探すことができるのでおすすめです。

参考:Adobe Color(配色ツール)

20. ファーストビューで「無料」を強調する

セミナーが無料開催というのは、強力なメリットです。しかし、ユーザーにそれが伝わらなければ何の意味もありません。

無料というワードはLPの至るところに記載しましょう。特に、ファーストビューでは目立つように強調することをおすすめします。

ファーストビューで無料と知ってもらうだけで、「無料ならちょっと内容を見てみよう」と思うユーザーが増えるからです。

21. 別ページへの遷移リンクは設置しない

LP内に別ページへの遷移リンクを設置してはいけません。別ページへの遷移リンクの設置は、LPの離脱を意味します。

遷移した先のページに興味を持ってしまい、遷移元のLPに戻ってきてくれないことは頻繁に起こり得ます。また、遷移元のLPに戻ってきたとしても一度気が逸れたことによって、意向が下がってしまい離脱される確率も上がります。

よって、別ページへの遷移リンクの設置は避けましょう。

22. 当日参加までの流れを明記する

セミナーへの申込から当日参加するまで、どのような案内の流れになるのかLPに明記しましょう。申込をする際に、ユーザーは下記のような不安を抱えています。

「参加するために何か用意するものはあるのか?」
「申込後、何かアクションすることはあるのか?」

当日参加までの流れが記載されていないと、不安を抱えた状態のままになり、最悪申込を諦めてしまうことすら考えられます。

最近ではセミナーのオンライン開催も増えているため、尚更参加までにユーザーが取るべきアクションを明確にしてあげることは重要になっています。

内容のまとめ

いかがだったでしょうか。

ここで挙げたような小さな改善の積み重ねが、大きな結果を生むことへと繋がります。

いきなり全てを反映させることは難しいかもしれませんが、今必要な項目だけでも抜粋してセミナーLPの制作に活かしてみてください。

最後に、改めてチェック項目を記載しておきます。