Webサイトを制作する時に、企画や進行、スケジュールなどをまとめて管理することがWebディレクターの仕事です。
Webディレクターに興味があったとしても、
「自分は向いているのかわからない」
「ディレクターの仕事ができるか不安で転職できない…」
という方もいるのではないでしょうか。
私は未経験でIT企業に就職し、Webディレクターの仕事をはじめてから3年経過した今も現役で活動しています。
今回は、未経験からはじめた私が、3年間Webディレクターを経験してわかった、Webディレクターに向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。
私の経験が少しでも、Webディレクターへの転職を考えている人の参考になれば嬉しいです。
目次
Webディレクターの仕事に求められるスキル・能力
Webディレクターは、サイト制作などの進行に携わるため、専門知識やスキルが求められます。
「最初から難しい知識やスキルが必要なの?」と思う人もいるかもしれませんが、仕事をしながら身につけることも十分可能です。
もちろん、知識やスキルはあればあるだけ良いのですが、ここでは私が最低限必要だと感じたものを4つご紹介します。
Webサイトの基礎知識
Webディレクターが担当するのは、Webサイトの制作やそれに付随するプロジェクトがほとんどです。
仕事中は専門用語も多く飛び交うため、Webサイトの基礎的な知識がなければ、円滑な作業ができません。そのため、Webサイトの基礎知識は最低限必要なスキルだと考えています。
Webサイトがどのように作られるのか、制作の過程でどのような人が関わるのか、といった知識は身につけておくとよいでしょう。私も、HTMLとCSSで簡単なコーディングができる程度の知識は身につけていました。
マネジメントスキル
Webディレクターの仕事の中でも、最も重要な仕事はプロジェクトの進行管理です。
スケジュールの管理だけでなく、作業をする人の管理も行うため、マネジメントスキルが求められます。プロジェクト全体を見ながら、トラブルの回避や今後のリスクも考慮した行動が取れるかは、重要なポイントです。
Webマーケティングのスキル
Webサイトは作って終わりではなく、その先の集客や売上向上が目的です。
どう集客をするのか、どんな売り方ができるかといった、Webマーケティングのスキルもあるとよいでしょう。企業のDX化などが進んだことにより、Webマーケティングの需要はさらに高まっています。
以下の図のとおり、インターネットの広告費はここ20年で急成長しており、従来のマスコミ四媒体の広告費を上回る勢いです。
Webマーケティングの知識を活かした提案ができると、活躍する機会が増えるのではないでしょうか。
コミュニケーションスキル
私がWebディレクターの仕事をする上で最も大事だと思っているのが、コミュニケーションスキルです。
クライアントの希望を聞くヒアリング力、デザイナーやエンジニアに的確な指示ができるトーク力など、あらゆる場面でコミュニケーションスキルが求められます。
私が担当するクライアントは、ITリテラシーが高くない場合が少なくありません。制作の中では、コミュニケーション不足でお互いの認識にズレが発生し、不満につながってしまうこともあります。
Webディレクターとして仕事をして3年が経過した今でも、コミュニケーションが重要だと痛感しています。
Webディレクターの仕事に向いている人の特徴
それでは、Webディレクターの仕事に向いているのは一体どんな人なのでしょうか?もちろん、すべてに当てはまらなくてもWebディレクターの仕事は務まります。
私自身に当てはまらない項目もあるので、ぜひ参考として見てみてください。
責任感が強い
進行と管理を任される以上、Webディレクターの動き次第でプロジェクトが成功するか否かが決まります。
よって、責任感が強く、最後までやり遂げることができる人は、Webディレクターに向いています。進行が遅れたり、良い結果がでないからといって、プロジェクトを途中で投げ出すことはできません。
問題が発生しても、何か対策はないか考えて行動し、プロジェクトを完了させることがWebディレクターの仕事です。
人と会話をすることが好き
普段から人と会話をすることが好きな人は、Webディレクターの仕事でも十分に活躍できます。
クライアントの担当者やプロジェクトに関わるデザイナー、エンジニアは1人だけではありません。年齢や性別、性格、好みも全く違っています。考え方が違う人の話を聞いたり、誰かに自分の意見を伝えたりする機会が多いため、コミュニケーションが必須の仕事です。
人との会話に慣れている、好きであるという人は、Webディレクターの仕事に向いていると言えます。
思いやりがあり、相手の気持ちを考えられる
Webディレクターは、常に相手の気持ちを考えながら行動しなければなりません。
例えば、クライアントがこのサイトに何を望んでいるのか考える必要がありますし、制作チームにどうやって制作内容を伝えるか考える必要もあります。
思いやりがあり、相手の立場に立って物事を考えられる人は、Webディレクターの仕事でもその能力を活かすことができるでしょう。
わからないことは自分で調べられる
Web業界では常にトレンドが変動し、新しい情報や知識も増えていきます。
今まで関わったことがない業種や職種のクライアントと出会うことも、少なくありません。そんな時、誰に指示されるでもなく、わからないことを率先して調べて情報収集ができる人は、Webディレクターの仕事もスムーズに進められるはずです。
新しいことにチャレンジすることが好き
Webディレクターは、新しいIT技術や情報を取り入れたり、試したりすることも必要になります。
新しいことにチャレンジすることが好きという人は、Webディレクターの仕事を楽しいと感じるはずです。他にも、マーケティングやデザイン、システム、プログラミングなど、自分が挑戦したことがない分野も積極的に学べると、Webディレクターとしてできることが増えていきます。
パソコンやインターネットを触ることが好き
Webディレクターが必ず向き合うのは、パソコンやスマホ、そしてインターネットです。
私生活でパソコンやインターネットを触ることが好き、という人は、Webディレクターに向いていると感じます。実は、私もIT業界に就職した理由の大半がこれでした。
Webディレクターが、パソコンやインターネットに触れている時間は、一般の人より長いです。だからこそ私は、パソコンに触れる時間が好きということが、Webディレクターを続ける上で重要なのではないかと思っています。
Webディレクターの仕事に向いていない人の特徴
Webディレクターの仕事に向いていない人の特徴もご紹介します。
ただし、当てはまるからといって、Webディレクターの仕事ができないわけではないので、安心して参考にしてみてください。
1人で作業をすることが好き
Webディレクターは、プロジェクトの中で複数の人と関わります。
また、自分が作業をするというよりは、人に指示をすることがメインとなるため、黙々と作業をすることは少ないです。自分のペースで1人作業をすることが好き、という人は、Webディレクターの仕事に向いていない可能性があります。
同じことを繰り返す作業が得意
サイト制作は、クライアントごとに毎回希望や仕様が違います。
そのため、Webディレクターも臨機応変に対応しなければなりません。同じことをコツコツ繰り返す作業が得意という人は、Webディレクターが行う作業は難しく感じる可能性があります。
こだわりが強い
自分のこだわりが強く、納得するまでやり込みたいという人も、Webディレクターに向いていない可能性があります。
Webディレクターは、クライアントやデザイナー、エンジニアの意見を重視する必要があり、自分の意見が通ることばかりではありません。こだわりが強いという人は、ストレスに感じてしまう場面が予想されます。
プライベートを重視している
プロジェクトの進行は、スケジュール通りに進むとは限りません。そのため、急遽打ち合わせをしたり、予定していた対応が長引いてしまうということも。
プライベートの時間を重視している人は、思った通りの時間の取り方ができない可能性が考えられます。
例えば、クライアントと打ち合わせをしていると、お昼休憩の時間になったからといって、切り上げることはできません。私自身もそれで何度もランチタイムを逃し、コンビニに駆け込んだ経験があります。
もちろん、休みがない、残業が長いということではありません。しかし、仕事を優先しなければならない場面はあるため、柔軟な考え方が求められます。
Webディレクターにおすすめの転職サイト・転職エージェント
Webディレクターの仕事をしてみたいと思った時は、転職サイトや転職エージェントを使うと、理想の求人を見つけることができます。
私がWebディレクターの仕事を見つけたのも、転職エージェントでした。今回は、IT業界に強い転職サイト・転職エージェントを、4つご紹介します。
リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、就職でも有名なリクルートグループの転職エージェントです。大手ということもあり求人の掲載数は圧倒的。
たくさんの候補から転職先を選びたいという人におすすめの転職エージェントです。
Webist
「Webist」は、クリーク・アンド・リバーが運営する転職エージェントです。Web制作や広告・出版業界に特化しているため、未経験でも転職がしやすいという特徴があります。
公式サイトにアクセスしてみると分かりますが、Webディレクターの求人情報もたくさんあるので、一度登録をして話を聞いてみると良いでしょう。
ワークポート
「ワークポート」は、IT業界やクリエイティブ業界を得意とする転職エージェントです。得意というだけあり、有名な企業も多数求人を出しています。
転職が決定するまでのスピードも早いため、今すぐ転職したいという人におすすめです。
Green
「Green」は、株式会社アトラエが運営するIT・Web業界に特化した転職サイトです。
私が在籍していた企業もGreenを通して求人を出していましたが、中小企業が利用しやすいサイトのため、ベンチャー企業などの求人が多く掲載されていた印象でした。
人事担当者から直接スカウトが届くこともあるので、登録しておくだけでもメリットがあります。
Webディレクターに向いている人・向いていない人のまとめ
今回は、Webディレクターの仕事で必要になるスキルや、向いている人・向いていない人の特徴をご紹介しました。
実際に、私は3年間Webディレクターとして仕事をした中で、向いていると思う瞬間、向いていないと思う瞬間、どちらも経験しました。
しかし、Webの最新情報を取り入れながら新しいことにチャレンジする日々は、やりがいがあってとても楽しいと感じています。
少しでもWebディレクターの仕事に興味を持っている人は、本記事が参考になっていると嬉しいです。