Webディレクターの仕事は、タスク管理からクライアント対応と多岐にわたります。日々タスクをこなしていると、疲れたな…しんどいな…と思う時はありませんか?
筆者はWebディレクターの仕事を始めて3年が経過しました。それでも「しんどいな」と思う瞬間がたくさんあります。
実は、辞めてしまおうと思ったことも何度もありました。けれど、結果的には現在も辞めずにWebディレクターの仕事を続けています。
Webディレクターは、どんな時にしんどいと感じるのでしょうか?
もう辞めたいと思った時にどんな選択肢があるのでしょうか?
今回は、筆者がなぜWebディレクターを辞めないのか、その理由もあわせてご紹介します。
目次
Webディレクターの仕事が辛い、しんどいと感じる瞬間
そもそも、Webディレクターの仕事の何をしんどいと感じるのでしょうか?
今回は、筆者がしんどいと感じた瞬間を5つ紹介したいと思います。Webディレクターをしている方に、少しでも共感していただけると嬉しいです。
作業量が多くて対応しきれない
クライアントの対応、チャットやメールの返信、ワイヤー作成にスケジュール調整。
Webディレクターが行う作業は、雑用から資料作りなど時間がかかるものまで、いくつもあります。しかも、緊急性の高い作業が突然入ることもあり、今対応している作業を中断することも少なくありません。
また、対応するプロジェクトは1つだけではなく、複数を同時に進行しています。1つのプロジェクトでもやることは多いですが、それが複数となるとかなりの量です。
筆者が5件ほどのプロジェクトを進行していた時は、最高でタスクが100を超えていたこともあります。このように、日々溜まっていくタスクを見ると、もう投げ出したいと感じてしまいます。
残業が多くて早く帰れない・終われない
タスクはどんどん溜まっていきますが、プロジェクトの納期は待ってくれません。明日までにやらないといけないことは、残業してでも終わらせる必要があります。
筆者も実際、急ぎの対応が運悪く重なることも多く、終電間際に帰ることも珍しくありませんでした。プロジェクトを円滑に進めるために、締切も守らなければならないのがWebディレクターです。
残業ばかりで早く帰れない日が続くと、心身ともに疲れてしまいます。
社内の人間関係がうまくいかない
デザイナーやエンジニアへの指示出しはもちろん、プロジェクトを円滑に進めるためにコミュニケーションを取ることもWebディレクターの仕事です。
チームでWebサイトを作成していかなければなりませんが、クライアントの要望に対して、制作陣がすべて快く対応してくれるわけではありません。納期が短かったり、何度も修正を依頼されてしまうと、文句を言われてしまうこともあります。
他にも、依頼した作業内容と違うデザインが仕上がってきたり、思っていた仕様と異なる機能が追加されていたり、トラブルは日常茶飯事です。
共に協力してサイト制作をするはずが、人間関係で悩んでしまうというケースもあります。
クライアントの対応や会話に疲れてしまう
Webディレクターが最もコミュニケーションを取るのはクライアントです。どんなサイトにしたいか要望を聞き、必要な情報を共有してもらい、チェックを依頼します。
しかし、一筋縄ではいかないクライアントがいることも事実です。無茶な要望に対して、クレームにならないように説明して納得してもらう作業は、とても神経を使います。
筆者も理不尽にクライアントに怒られることが少なからずありました。仕様とまったく違う要求をされたため、追加費用の相談をしたら、クレームになってしまった経験もあります。
そんな理不尽なクライアントと会話をしているときも、しんどいと感じる瞬間の1つです。
成果がでなくて自信がなくなる
クライアントの反応が良くなかったり、納期に間に合わなかったりすると、「自分の力が足りていないのかな…」と、自信がなくなってしまうこともあります。
もちろん、すべてのサイト制作がうまくいくわけではありませんし、納期が延びることがすべて悪いことではありません。
しかし、責任感が強い人が多いWebディレクターは、もっと自分にできたことがあったのではないか、と感じてしまいがちです。
Webディレクターの仕事がしんどくても続ける魅力
今挙げたように、Webディレクターの仕事はしんどいと感じる瞬間が多くあります。しかし、それでも筆者が3年間続けてきたのは、それに勝る魅力があるからです。
しんどくても続けたいと思えるWebディレクターの魅力とは、どのようなものなのでしょうか?
IT業界の知識やスキルを身につけることができる
IT業界の知識やスキルは、今後あらゆるところで活用できます。資料作成のスキルは他の業界でも活かせますし、Webサイト制作の知識は副業にもぴったりです。
Webディレクターの仕事をしていると、これらの知識やスキルが自然と身についていきます。
また、筆者はWebディレクターをしていてタイピングが早くなりました。小さなことですが、これだけで作業効率が良くなったと感じているため、筆者にとっては魅力の1つです。
コミニュケーションスキルを磨きやすい
人間関係で悩むこともありますが、それは逆にコミュニケーションスキルを学ぶ機会も多いということです。
クライアントから要望を聞き出すヒアリングスキルや、依頼を的確に指示できるコミュニケーション能力はどの業界でも通用します。
Webディレクターの仕事は、こういったコミュニケーションスキルを磨くためには最適です。
副業や独立がしやすい
Webディレクターの仕事で身につけた知識やスキルは、副業でも役立ちます。
筆者の場合、Webサイト制作とSEOの知識を活かして、ブログサイトを立ち上げました。ブログサイトがあれば、アフィリエイトや広告などの副業も可能です。
また、コミュニケーションやマネジメントスキルがあれば、独立も不可能ではありません。筆者も実際、Webディレクターとして独立し、Web制作会社を立ち上げることができました。
クライアントと制作陣、どちらにも関わるWebディレクターならではの魅力だと思っています。
リモートワークができるため働く場所を選ばない
Webディレクターは、パソコンとインターネットがあればどこでも仕事ができます。
リモートワークができる会社であれば、働く場所を選ばないというのもWebディレクターの魅力の1つです。筆者自身も、今はリモートワークでWebディレクターの仕事をしています。
今まで通勤にかかっていた時間は、自宅で珈琲を飲みながらゆっくりとメールをチェックしたり、リフレッシュの時間に変わりました。
辛くてしんどい作業も多いですが、その分、自由な働き方ができる仕事でもあると感じています。
Webディレクターがしんどくて辞めたい時の選択肢
どれだけ魅力があったとしても、やはりしんどいと感じる瞬間はあります。そんな時に、仕事を辞めるというのも立派な選択肢です。
では、Webディレクターが仕事を辞めたいと思った時、どういった選択肢があるのでしょうか?Webディレクターを辞めたいと思った時に、考えられる選択肢を4つご紹介します。
Webディレクターとして転職する
しんどい、辛いと感じる理由が職場の環境にある場合、Webディレクターとして他の会社に転職するという方法があります。
例えば、社内でのコミュニケーションがうまくいかない場合は、職場環境を変えることで解決する可能性が高いです。
Webディレクターの仕事内容に不満がなければ、今チームを組んでいる人と相性が良くなかった、というだけかもしれません。社内の人間関係で悩んでいるという場合は、働く環境を変えてみるというのも選択肢の1つです。
現職のまま職種を変える
Webディレクターの作業が辛いと感じる場合は、同じ会社の中で職種を変えるという方法もあります。
例えば、クライアントとのコミュニケーションがうまくいかない場合や、緊急性の高い作業に予定を中断されることがしんどいと感じる場合などです。
Webディレクターとしてマルチタスクをこなすのではなく、デザイナーやエンジニアのように、1つのスキルに特化した方が向いている可能性があります。
何かスキルを磨き、職種自体を変えてしまうことも選択肢として考えてみましょう。
職種を変えて転職する
しんどいと感じる原因が、Webディレクターの仕事内容なのか、会社にあるのかわからない場合は、思い切って職種も環境も変えてしまうという方法もいいでしょう。
Webディレクターとして進行やマネジメントを行った経験・スキルは、必ず他の職種でも活かすことができます。
Webディレクターだけが仕事ではありません。自分に向いている職種や会社を探すのも必要な選択の1つです。
フリーランス・独立する
残業時間が長かったり、作業量が多くてしんどいと感じる場合は、フリーランスもしくは独立することも検討してみてください。
フリーランスであれば、作業量も働く時間も自由に決められるため、残業に追われることもありません。特に、セルフマネジメントができるという方にはおすすめの方法です。
筆者は、セルフマネジメントが得意ではなかったため、友人や知り合いの手を借りながら独立する道を選択しました。今では、自分や友人が働きやすい環境を作るため、全員でアイデアを出し合って楽しく仕事をしています。
フリーランスや独立の道は、受けるプロジェクトも働き方も、自分で決めることができる点が何より魅力的です。
Webディレクターの仕事を辞めたいと思った時のまとめ
マルチタスクをこなさなければならないWebディレクターの仕事は、しんどいと感じる瞬間が多くあります。コミュニケーションの機会が多い分、人間関係に悩むことも少なくありません。
もう我慢できず、Webディレクターの仕事を辞めたいと思った時に、選択できる道はいくつも存在しています。
Webディレクターの仕事がしんどい、辛いと感じた時は、まず自分が何をしんどいと感じているのか振り返ってみてください。
今回の筆者の経験談が、少しでも振り返りの手助けになれば幸いです。