メール配信システムとは?おすすめの有料・無料ツール8選を紹介


「メール対応の工数が増えてきたので効率化したい」
「ステップメールが送れるおすすめのサービスが知りたい」
「メールを活用したマーケティングに注力したい」

こういった方はメール配信システムの導入を検討してみるタイミングかもしれません。

特にマーケティング視点でメールを有効活用したい場合にはメール配信システムは強力な武器になります。私自身もデジタルマーケティングを行う上で、メール配信システムは必要不可欠に感じています。

これまで複数のサービス立ち上げに関わってきましたが、どのサービスでも一定の規模になると手動管理ができなくなり、メール配信システムに頼ってきました。

本記事では、メール配信システムとは何か、導入することでどんなメリットがあるのか、何を実現できるのかを解説します。また、記事の後半ではおすすめのメール配信システムを有料・無料で合計8個紹介します。

メール配信システムとは?

メール配信システムはメールアドレスの管理、配信の効果測定、マーケティング向け機能などが一つにまとまっているシステムのことを指します。

Gmail等の無料のメールシステムでは一対一のやり取りや一斉送信など、シンプルな機能しか備わっていません。これでは担当者の管理工数が増えたり、手動管理になるので誤送信リスクが高まったりします。

こういった問題を解決するために多くの企業や個人がメール配信システムを導入しています。

メール配信システムを導入するメリット

メール配信システムを導入するメリットはたくさんありますが、導入検討する人が良くメリットとしてあげる5つを紹介します。

  • ステップメールを配信できる
  • 開封率やクリック率を計測できる
  • HTMLメールが作成できる
  • オリジナルの配信リストを作成できる
  • 誤送信を防げる

1つ1つ見ていきましょう。

ステップメールを配信できる

まず1つ目はステップメール配信ができることです。ステップメール機能が備わっていないメール配信システムもありますが、備わっていることの方が多いです。

ステップメールとは予め設定しておいたメールを自動化して送ることができる配信方法です。配信タイミングや配信内容を自由にカスタマイズできます。

ステップメールの例

最終ゴールから逆算して戦略的にメールを設計できるため、有効なマーケティング手法として確立しています。

メール配信システムを使えばステップメールを簡単に設定できるため、導入することの大きなメリットになります。

開封率やクリック率を計測できる

2つ目は様々な数値を計測することができる点です。

良くメール配信の効果測定をする際に指標となるのが、開封率やクリック率です。Gmailのような無料ツールではこのような重要数値を計測することができないため、メール配信システムを使って計測体制を整えることが多いです。

特に、マーケティング施策としてメール配信を行う場合は、効果測定は不可欠なので導入するメリットが大きいです。

HTMLメールが作成できる

3つ目は、HTMLメールが作成できる点です。

HTMLとはWebサイトやホームページを作成する際に使うプログラミング言語のことを指します。HTMLメールはこのプログラミング言語HTMLを使って作られたメールのことです。

HTMLメールにすることで、フォント、文字色、文字サイズなどテキストを装飾したり、画像を挿入してリッチなデザインに仕上げることができます

下記がテキストメールとHTMLメールの違いです。

テキストメールの例
HTMLメールの例

結果的にテキストメールの方が効果が良かったとなる可能性も十分ありますが、HTMLメールにしてクオリティの高い見た目にすることでブランディング効果も見込むことができるでしょう。

メール配信システムを使えば、このようなHTMLメールも簡単に作成できるようになります。

オリジナルの配信リストを作成できる

メールの配信対象者が増えていくほど、リストの管理も大変になります。マーケティングの効果を高めるためには、適切なユーザーに対してメールを送りたいシーンも多いです。

例えば、下記のようなことが良く起こります。

  • 特定の条件を満たした人のリストを作成して何度も使いまわしたい
  • 初回のメールを開封した人だけに次回のメールを送りたい
  • 3回続けてメールを開封していない人はリストから除外したい

エクセル等を使って手動管理もできなくはないですが、抜け漏れや誤送信リスクも同時に高まるでしょう。また、「開封した人」にだけ送るといった設定はメール配信システムを導入しないと計測できないです。

多くのリストを管理する必要がある場合、メール配信システムを導入することで大きな工数削減に繋がります。

誤送信を防げる

4つ目でも軽く触れましたが、メルマガリストが増えてくると誤送信リスクも高まってきます。どこかのタイミングで手動で管理する人件費を考えると、メール配信システムを導入した方が安いという事態にもなるでしょう。

大きなミスが起きる前に、予防策としてメール配信システムを導入するメリットも大きいです。

メール配信システムの選び方

次に、どういった点に着目してメール配信システムを選ぶべきなのかを見ていきましょう。

料金

言わずもがな、最も重要視されるのは料金でしょう。

メール配信システムの料金体系は基本的に「初期費用 + 月額料金」となっています。中には初期費用が無料のサービスもあるので、その他の条件も踏まえてあなたが求めるサービスを選ぶのがいいでしょう。

月額料金はメールアドレスの登録数や配信数が増えれば金額も上がっていく仕様になっていることが多いため、小規模であれば金額も抑えることができます。

最低契約期間

初めてメール配信システムを導入する場合、本当に効果が出るのか不安な方もいるでしょう。

そういった時は、もし効果が出なかったらすぐに解約できるサービスを選択するといいです。つまり、最低契約期間が1ヶ月など短いサービスを選びましょう。

繁忙期だけスポット利用したいといった方も最低契約期間が短いサービスを利用することをおすすめします。

機能の充実度

ここでの充実度とは、必要とする機能が全て備わっているかです。あれもこれもとなるとキリがないので、事前にどんな機能が必要なのか、メール配信システムで実現したいことは何かを洗い出しておきましょう。

例えば、良く検討されるのは下記のような機能です。

  • HTMLメール
  • ターゲット配信
  • 開封率やクリック率の測定
  • ステップメール

サービスの実績

信頼できるシステムかも気になるポイントです。サービスの実績や運営元がどんな企業かを確認しましょう。

例えば、下記のような項目を確認することで実績が見えてきます。

  • 導入社数
  • 利用者の満足度
  • 運営元が上場しているか

無料期間の有無

無料期間があるサービスの方が導入ハードルは低くなるはずです。操作性など実際に使ってみないと分からないこともあるため、無料期間の有無は確認しておくといいでしょう。


以上がメール配信システムの導入を検討する上でチェックすべき点になります。

これらの点を踏まえておすすめのメール配信システムを紹介します。

おすすめの有料メール配信システム5選

マーケティング施策として成果を出していきたいのであれば、有料のメール配信システムを導入することをおすすめします。メールアドレス会員数次第ですが、サービスによっては月額数千円で利用することも可能です。

ここでは下記5つのおすすめメール配信システムを紹介します。

blastmail

blastmail公式サイト

公式サイト:https://blastmail.jp

blastmailは株式会社ラクスライトクラウドが提供するメール配信システムで、メール配信業界No.1のシェアを誇っているサービスです。安心と実績で選ぶならblastmail一択でしょう。

blastmailのデメリットはステップメール配信機能がないことです。ステップメールを必須要件とするのであれば、別のメール配信システムを検討しましょう。

気になる方は7日間の無料お試しを利用してみてください。

サービスの基本情報

運営会社株式会社ラクスライトクラウド
初期費用(税込)¥11,000
月額料金(税込)Lightプラン(登録アドレス3,000件):¥3,300
Standardプラン(登録アドレス10,000件):¥6,600
Proプラン:個別対応
配信数無制限
最低契約期間3ヶ月
主要な機能HTMLメール デコメール ターゲット配信 効果測定ツール API連携
空メール登録 迷惑メール対策
サービスの実績・11年連続顧客導入数シェアNo.1
・契約社数18,000以上
無料期間の有無7日間無料

まずは7日間の無料お試し↗︎

WiLL Mail

WiLL Mailの公式サイト

公式サイト:https://willcloud.jp

WiLL Mailは株式会社サパナが提供するメール配信システムです。

WiLL Mailの最大の特徴は初期費用が無料で1ヶ月から契約が可能な点です。短期的なニーズにも応えられるため、まずは一度試してみたいという方に最適なサービスです。

また、「通数課金」プランを採用しているため、配信数が増えるほど料金が上がっていく仕組みになっています。

私も過去にWiLL Mailを使っていたことがありますが、操作も簡単なので導入ハードルが低いのもメリットだと感じます。

一方でデメリットを挙げるとすれば、データベース(配信リスト)の作成上限が100件ということです。それ以上作成する場合は、過去のデータベースを削除する等の対応が必要になります。

サービスの基本情報

運営会社株式会社サパナ
初期費用(税込)無料
月額料金(税込)シンプルプラン:¥4,400 ~
プレミアムプラン:¥11,000 ~
※通数が増えるごとに料金が上がる仕組み
配信数通数課金のため要問い合わせ
最低契約期間1ヶ月
主要な機能HTMLメール デコメール ターゲット配信 ステップメール
効果測定ツール API連携 空メール登録 迷惑メール対策
サービスの実績・5年連続のクラウドアワード受賞
・契約社数1,800以上
無料期間の有無14日間無料

まずは14日間の無料お試し↗︎

オートビズ

オートビズ公式サイト

公式サイト:https://autobiz.jp

オートビズは、株式会社ビズクリエイトが提供するメール配信システムです。

メルマガ配信やステップメール配信に関連する機能が充実しており、この2つの機能を重視したい方に向いています。また、他サービスと比較して月額料金が安めで1ヶ月契約からスタートできる点もメリットです。

一方で、初期費用がかかったり無料期間がないことはデメリットです。

サービスの基本情報

運営会社株式会社ビズクリエイト
初期費用(税込)¥11,000
月額料金(税込)スーパーライト(登録アドレス3,000件):¥1,815 ~
ライト(登録アドレス無制限):¥2,934 ~
スタンダード(登録アドレス無制限):¥4,992 ~
配信数14,000万通 / 日
最低契約期間1ヶ月
主要な機能HTMLメール ターゲット配信 ステップメール 効果測定ツール 空メール登録
サービスの実績・サービス運営実績20年
・契約社数18,000以上
無料期間の有無なし

オートビズの詳細はこちら↗︎

さぶみっと!メール配信

さぶみっと!メール配信公式サイト

公式サイト:https://submit.ne.jp/mail

さぶみっと!メール配信は、株式会社イー・エージェンシーが提供するメール配信システムです。

初期費用が無料であったり、14日間の無料利用期間があるので、利用開始までのハードルが低いことが特徴です。また、他のサービスと比較しても料金が安いので、小規模ビジネスの方にも選ばれやすいです。

一方で、ステップメール配信機能やAPI連携はないので、必要な機能が備わっているかは事前に確認しておいた方がいいでしょう。

また、最低契約期間が6ヶ月なので、スポット利用ができないことはデメリットです。

サービスの基本情報

運営会社株式会社イー・エージェンシー
初期費用(税込)無料
月額料金(税込)ライトプラン(登録アドレス1,000件):¥990
エントリープラン(登録アドレス6,000件):¥2,200
スタンダードプラン(登録アドレス10,000件):¥3,300
※以降、アドレス数や配信数に応じて料金が上がる
配信数ライトプラン:1,000通
エントリープラン:50,000通
スタンダードプラン:100,000通
※以降、プランが上がるにつれて配信数は増える
最低契約期間6ヶ月
主要な機能HTMLメール ターゲット配信 効果測定ツール 空メール登録
サービスの実績・サービス運営実績20年以上
・契約社数6,000以上
無料期間の有無14日間無料

さぶみっと!メール配信を無料で使ってみる↗︎

ワイメール

ワイメール公式サイト

公式サイト:https://www.y-ml.com

ワイメールは、株式会社イグレックスが提供するメール配信システムです。

メールアドレス登録数・メール配信数が無制限にも関わらず、毎月定額で利用できる点が特徴です。他のサービスはメールアドレス登録数や配信数が増えるにつれて月額費用も上がることが多いです。

また、最低契約期間が1ヶ月で14日間無料お試しもあるので、サービス利用のハードルは低いです。

一方デメリットは、小規模事業者にとっては毎月¥5,000前後の料金となるので、他サービスの方が安くなるケースもあるでしょう。初月料金もかかってしまいます。

サービスの基本情報

運営会社株式会社イグレックス
初期費用(税込)¥10,000
月額料金(税込)毎月払いの場合:¥4,980
6ヶ月払いの場合:¥5,460
12ヶ月払いの場合:¥5,250
配信数無制限
最低契約期間1ヶ月
主要な機能HTMLメール ステップメール ターゲット配信 効果測定ツール
空メール登録 迷惑メール対策
サービスの実績・契約継続率99%以上
・契約社数5,000以上
無料期間の有無14日間無料

ワイメールを無料で試してみる↗︎

無料で使えるメール配信システム3選

ここまで有料のメール配信システムを紹介してきましたが、とはいえ「メール配信システムにお金をかけられない…」「効果出ることが分かってからコストをかけたい…」と思う方もいるでしょう。

そういった方のために、一定までは無料で使うことができるメール配信システムを3つ紹介します。

まぐまぐ

まぐまぐ公式サイト

公式サイト:https://www.mag2.com/

まぐまぐは、無料で登録・発行ができるメール配信ツールです。インフルエンサーや文化人をはじめとして、数多くの個人が利用しています。

配信数に制限はなく、基本無料で利用することができます。

ステップメールや数値測定、リスト管理などのマーケティング機能は備わっておらず、シンプルなメールマガジンとして利用に特化しています。

める配くん

める配くん公式サイト

公式サイト:https://meruhaikun.com

める配くんは、株式会社ディライトフルが提供するメール配信システムです。

他のメール配信システムと比較しても料金が安いため、個人や小規模法人の利用にも向いています。登録アドレス120、配信数月間500までなら無料で利用することができます。

また、ステップメール、ターゲット配信、HTMLメールなど主要な機能は揃えている点も好評価です。

一方で、一番高価なプランでも登録アドレスは10万件が上限となるため、大規模サービスには不向きかもしれません。

サービスの基本情報

運営会社株式会社ディライトフル
初期費用(税込)める配フリープラン:無料
それ以外のプラン:¥8,800
月額料金(税込)める配フリープラン:無料
める配ライトプラン:¥2,075
める配7プラン:¥2,640
※以降、登録アドレス数に応じて料金が上がる仕組み
配信数める配フリープラン:月間500
める配ライトプラン:月間30,000
める配7プラン:月間42,000
※以降、配信数に応じて料金が上がる仕組み
最低契約期間3ヶ月
主要な機能HTMLメール ターゲット配信 ステップメール
効果測定ツール API連携 空メール登録 迷惑メール対策
サービスの実績・サービス運営実績20年
・契約社数2,000以上
無料期間の有無登録アドレス120件、配信数月間500まで無料

まずは無料で使ってみる↗︎

mailchimp

mailchimp公式サイト

公式サイト:https://mailchimp.com/

mailchimpは、全世界で使われている海外製のメール配信システムです。

登録メールアドレス500件、月間配信数2,500通までであれば無料でサービスを利用することができます。ただし、無料で使える機能には制限があり、例えばメールの配信予約機能などは使えません。

また、Webサイトを見ていただくと分かる通り、全て英語表記になっているので、英語が苦手な方にはデメリットが大きいかもしれません。

無料で使える機能を詳しく知りたい方は料金ページをご確認ください。

サービスの基本情報

運営会社Mailchimp
初期費用(税込)無料
月額料金(税込)Free:無料
Essentials:¥1,150
Standard:¥1,750
Premium:¥34,500
※ただし、配信数の上限を超えると追加費用が発生
配信数Free:2,500
Essentials:5,000通
Standard:6,000通
Premium:150,000通
最低契約期間1ヶ月
主要な機能HTMLメール ターゲット配信 ステップメール 効果測定ツール 空メール登録
無料期間の有無登録アドレス500件、配信数月間2,500通まで無料

まずは無料で使ってみる↗︎

内容のまとめ

  • メール配信システムとは、メールアドレスの管理・配信の効果測定・マーケティング向け機能などを一つにまとめたシステムのこと
  • メール配信システムを導入することのメリット
    • ステップメールを配信できる
    • 開封率やクリック率を計測できる
    • HTMLメールが作成できる
    • オリジナルの配信リストを作成できる
    • 誤送信を防げる
  • メール配信システムを選ぶ時の着眼点
    • 料金
    • 最低契約期間
    • 機能の充実度
    • サービスの実績
    • 無料期間の有無
  • おすすめの有料メール配信システム5選
    • blastmail
    • WiLL Mail
    • オートビズ
    • さぶみっと!メール配信
    • ワイメール
  • おすすめの無料メール配信システム3選
    • まぐまぐ
    • める配くん
    • mailchimp