メルマガの開封率が上がる「強いタイトル」を作るテクニック10選


メルマガを書いている人であれば、一度は悩むであろうメールのタイトル(件名)。

お金をかけずにできるプロモーション施策ということもあって、度々案には挙がるけれど、なかなか成果まで結びつかないと悩んでいる方もいるでしょう。

そんな、メルマガのタイトル案で悩んでいるあなたに、「強いタイトル」をつくるテクニックを10個ご紹介します。ここで言う強いタイトルとは、開封率UPに結びつくという意味です。

ここで紹介するテクニックを知っているだけで、何も知らない状態よりも、格段にタイトル案を考えやすくなるはずです。

反応が得られるタイトルをつくれる人は少なく、YouTubeのタイトルやLPのキャッチコピーなど、他のプロモーションにも即活かすことができる汎用性の高いスキルです。マーケターであれば身に付けておくべきでしょう。

私自身、これまで5年間のマーケターとしてのキャリアの中で幾度となくメルマガを執筆してきました。その中で、実際に反応を得られたものを今回のテクニックとして紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

メルマガのタイトルを作る上での前提理解

メルマガのタイトル案を作っていく前に、まず前提として知っておくべき4つのポイントを解説します。

開封率の平均値は20~30%

まず、自社の現状の開封率が高いのか低いのかを知る必要があるでしょう。

メール配信システム「Benchmark Email」を提供するBenchmark社が公開した平均メール開封率レポート 【2022年版】 業種別・地域別(国別)の最新情報によると、業界ごとのメールの開封率は以下のとおりとなります。(一部抜粋)

業種別平均開封率
広告/マーケティング/PR/メディア/デザイン21.94%
建築・建設26.00%
観光/エンターテイメント/ホスピタリティ26.86%
教育(大学、社会人)29.02%
コンサルタント/HR/人材25.92%
平均メール開封率レポート 【2022年版】 業種別・地域別(国別)の最新情報

ほとんどの業界において、平均開封率は20~30%程度に収まります。よって、これを基準として自社の開封率が高いか低いのかを判断すると良いでしょう。

最終的な成果は「開封率 × 転換率」で決まる

冒頭から開封率UPを主眼において話をしていますが、メルマガの目的は商品の購入問い合わせ獲得に繋げることです。

つまり、メールを読んでもらうだけではダメで、その先のコンバージョンまで結びつける必要があります。コンバージョン数を最大化するには「開封率 × 転換率」の掛け算を高めていかなければいけません。(メルマガ読者という係数もありますが、ここではあえて割愛します)

キャッチーなタイトルを付けてめちゃくちゃ高い開封率を叩き出しても、一切転換しないのであれば意味がありません。それであれば、ニッチなタイトルを付けて開封率が低いとしても、一定の層には刺さって高い転換率が出る方が何倍も成果を出せます

今回の記事では開封率UPのテクニックを解説しますが、あくまでも転換率とセットで考える必要があることは理解しておきましょう。

メールのタイトルは最初の20文字が勝負

メールの件名はパソコンであれば、ある程度長くても表示されます。しかし、スマホの場合は20文字前後しか表示されません。

商材にもよりますが、現在はスマホでメールを確認する人も多いため、基本的にはスマホに最適化してタイトルを考えていくべきです。

テストメールでは、必ずスマホでチェックしてクリックしたくなるタイトルになっているかを確認しましょう。

配信結果を元に改善することの方が大事

これからタイトルのテクニック論を語っていく訳ですが、結局のところ良いタイトルだったか否かは結果を見なければ判断できません。どれだけ自分たちが良いタイトルだと思っていても、数字に反映されていなければ失敗になります。

反応が良かった場合、なぜ反応が良かったのか?同じようなタイトルを付けられないか?を言語化していきましょう。逆に反応が悪かった場合、なぜ仮説が外れたのか?次はどんな仮説を立てるべきか?を考えていきます。

このように、結果を元に繰り返しブラッシュアップして精度を高めていくことが成果に繋がります。

メルマガの開封率を上げる強いタイトルを作るテクニック10選

ではここからは、開封率UPに繋がるタイトルをつくる10個のテクニックを紹介します。

当然ながら、実際には商材や読者の質など様々な変数があるため、必ずしも数字を保証するものではありません。あくまで、タイトル案を考える上での引き出し程度に考えてもらえると期待値としては丁度良いかと思います。

プレゼントを渡す

プレゼントを渡されて嫌な気持ちになる人はいません。メールでもそれは同じです。

例えば、メールの件名に「Amazonギフト券1,000円を全員にプレゼント」と入っていれば、とりあえずクリックしてみようと思いませんか?

元ZOZOの前澤さんが「お金配り」と称して、多くの人にお金を配り、爆発的なリツイートを生み出したことは記憶に新しいですが、手軽にプレゼントがもらえるというのは人を動かす強力な動機付けになるということです。

メールでアンケートを取りたい時に、普通に送っても開封率は低くなりがちです。タイトルにギフト券がもらえることが明示されていれば、私の経験上アンケート回答率は上昇します。

ここではギフト券を例として出しましたが、メール会員の方々が喜ぶものやサービスであれば、開封率を高めるには十分な効果をもたらしてくれるでしょう。

無料オファーをする

無料は正義です。

「最初の1ヶ月は無料」「3つ買ったら1つ無料」など私たちの生活の中には、様々な場面で無料オファーが使われています。これは、それだけユーザーを惹きつける魅力的な誘い文句であることの裏返しでもあります。

メールでも同じように無料であることは強力な魅力付けになります。初回だけ無料にする、一部だけ無料にするなど、何か自社が保有している資産の中から無料で提供できるものがないか探しましょう。

そして、ユーザーにとって価値があり、無料で提供できるものがあれば積極的に無料オファーを試してみてください。

無料オファーの具体例

  • 化粧品ブランドが提供する「初回無料特典」
  • 英会話スクールが提供する「無料体験」
  • 弁護士や会計事務所が提供する「無料相談」
  • 動画配信サービスが提供する「1週間無料トライアル」

限定感を出す

「限定」もまた魔法の言葉です。

経済行動の心理学にスノッブ効果というものがあります。これは、人が持っていないものを欲しがる心理が働くことで、入手難易度の高いものほど需要が増す現象を表しています。

つまり、人は「限定」と聞くと、多くの人が入手できないものを入手できるチャンスにいると感じるのです。具体的な使い方としては、「先着◯◯名限定」や「◯◯店限定販売」「このメールが届いた方限定」などです。

注意したい点は、ユーザーはこの手の煽り文句に慣れているということです。あなたも限定というメールが届いて「本当に限定なのか?」と勘繰ってしまう経験はありませんか?

信用を落とさないためにも、限定の安売りだけは避けましょう。本当に限定でユーザーにとって魅力的な提案ができる時に使うからこそ、大きな反響を獲得することができるのです。

新サービス・新商品のリリースを告知する

新サービスや新商品というだけで私たちは注目してしまうものです。

iPhoneは昔に比べて大きな進化がないものの、毎年新しい機種を発売しています。これは、新商品を出すことで人々からの注目を集め、売上の向上に繋がるからです。

コンビニスイーツやマクドナルド、すき家など私たちの身の回りの商品やサービスも気付けば新商品を出していると思います。

それほど新商品や新サービスのコンテンツ力は強いです。

小さな新機能のリリースでも良いです。何か新しいリリースが出た場合は、なんとかメルマガに組み込めないか考えましょう。むしろ、自分から社内に情報を探しにいく努力も大事になります。

成功事例を使う(顧客のベネフィットとセット)

ユーザーがあなたの商品を購入するのは、課題解決をしたい、もしくは理想の未来を手に入れたいからです。そのため、実際に商品やサービスを利用して成功した人・企業の事例は開封率を上げるうえで有効です。

例えば、あなたの会社が採用の事務工数を削減する採用管理ツールを販売しているとしましょう。ツールを導入してくれた企業の事例をメールで告知するために、以下のようなメールタイトルを付けたとします。

【最新事例】株式会社◯◯様の成功事例をご紹介

確かに、事例が紹介されていることは分かります。しかし、メールを受け取る側のベネフィットは伝わってきません。

本項目の見出しにも「顧客のベネフィットとセット」と記載しましたが、成功事例を紹介する場合は、導入した企業にどんなベネフィットがあったのかが伝わる内容をタイトルに入れると良いです。

ベネフィットを伝えた見出しに変更すると、以下のようになります。

【煩雑な事務工数を驚くほど削減できた】株式会社◯◯様の成功事例をご紹介

こうすることで、事務工数がかかりすぎて悩んでいる採用マネージャーや採用担当者は、「どのように削減したんだろう?」と気になってクリックしてくれそうですよね。

具体的な数字を使う

次は、具体的な数字をタイトルに入れることでユーザーの目を惹くテクニックです。数字を使うことで、人はより具体的なイメージを持つことができます。

例えば、転職に成功して年収が1000万円を超えた人がいるとします。

「転職して年収が上がりました」「転職して年収が1000万円を超えました」、この2つのテキストだけを見た時に、後者の方がすごいという感情を抱くと思います。これは、あなたが具体的にイメージをすることができているからです。

先ほどの採用管理ツールの例で、具体的な数字を使ったタイトルを付けると以下のようになります。

【採用の事務工数を50%削減できた】株式会社◯◯様の成功事例をご紹介

読者が気になるのは「どれくらい削減できたのか」です。先ほどまでのタイトルでは「驚くほど」と表現されていたので、解釈の余地が大きく具体的な削減度合いが想像しずらかったです。

これが「50%削減」となると、具体的な影響度合いが分かり、自社に当てはめるとこれくらい楽になりそうだというイメージができるようになります。

具体的な数字を用いて訴求できることがある場合は積極的に活用しましょう。

ネガティブ訴求を使う

次はネガティブ訴求を使って開封率を高めるテクニックです。ネガティブ訴求とは、人が持っている「損をしたくない」という感情を利用した訴求です。

いやいや直前まで、ベネフィットを伝えた方が良いって言ってたじゃないですかという声が聞こえてきそうです。

結論、開封率を上げるためにはどちらも有効なテクニックなので、使い分けていくと良いと思います。ベネフィット訴求は既に自分の課題に気づいている人に対して刺さりやすい訴求で、ネガティブ訴求は課題に気づかせるために使うことも多いです。

例えば、ネガティブ訴求を使ったタイトル例として以下のようなものがあります。

  • 【絶対にやるな】面接官の印象を悪くする振る振る舞い5選
  • 【知らないと損】採用選考で年収を上げるための交渉術を教えます

損をしたくないからついついクリックしてしまいそうですよね。昨今では、YouTubeのタイトルでネガティブ訴求を使っているケースも頻繁に見かけるようになりました。

注意点として、ネガティブ訴求ばかりを使ってしまうと、過激なメルマガになったり、イメージダウンに繋がるリスクがあるため、ポイントポイントで使っていくのがおすすめです。

権威のある固有名詞を使う

次は、権威のある固有名詞をメールタイトルに入れることで開封率を高めるテクニックです。

ハロー効果という心理効果をご存知でしょうか?ハロー効果は、目立った特徴や権威性に引っ張られて他の特徴に関する評価が歪められる現象のことです。

例えば、以下のように高卒のAさんと有名大卒のBさんがいた時に、Bさんの方が優秀そうだと感じてしまうといった具合です。本来、有名大卒であることと仕事ができるということは無関係であるはずなのにも関わらずです。

メールに応用する場合、例えばtoC商材ならインフルエンサーや有名人の名前を入れて目を惹くことができます。toB商材の場合は、有名企業や業界No.1企業がタイトルにあると興味を持つ担当者は多いでしょう。

締切効果を使う

締切効果とは、人は設定された期限の直前に行動するという心理効果を表したものです。

夏休みの宿題を終わり間際に慌ててやっていた人も多いでしょう。これも締切効果の一つで、期限の直前に驚異的な集中力を発揮する例です。

経済活動においては「残り◯日」「本日まで」といったような期限を設定することで、購買を促進する効果があります。楽天やAmazonが頻繁にセールを開催するのも、締切効果による駆け込み需要が狙えるからという理由があるはずです。

メールのタイトルでも、締切直前であるという訴求は強力で、開封率を高めるだけでなくその後の購入まで繋げることができるでしょう。

取り立てて締切にするようなものがないという場合は、例えばキャンペーンを開催して期限を自ら作り出すことができます。キャンペーンを開催すれば、「残り◯日で終了します」といったようなトークができるようになり、これが締切効果として作用します。

◯◯様と個人名を入れる

一斉配信で送られてくるメールよりも、1対1でやり取りしているメールの方があなたの関心は高いのではないでしょうか?

それは、1対1の方がより自分ごと化して受け入れられるからです。

一斉送信をする場合であっても、「◯◯様」とタイトルに含めることで、自分ごと化してもらいやすくできます。自分の名前がタイトルに入っているだけで、ちょっとドキッとして思わずクリックしてしまいますよね。

ただし、名前を間違えてしまうと大惨事になってしまうので、手動ではなくメール配信システム等を使って自動化するのがおすすめです。

メール配信システムとは?おすすめの有料・無料ツール8選を紹介

メルマガで成果を出すための改善方法

最後に、メルマガで成果を出すための具体的な改善手順を4ステップに分けて解説していきます。

STEP1. 複数の訴求軸を作成する

まず初めに、複数パターンの訴求軸を定めてメールを作成しましょう。1通だけメールを送って良し悪しを判断することはできません。複数の訴求軸を作成し、配信結果の比較によって勝ちパターンを見つけていきます

例えば、以下4つの訴求軸でそれぞれメールを作成するようなイメージです。

訴求軸①:成功事例
訴求軸②:ネガティブ訴求
訴求軸③:無料オファー
訴求軸④:新サービスのリリース

訴求軸は少なくとも3 ~ 4つは作成してください。とにかく可能性のある訴求軸を全て作ってみて試してみることが重要です。

STEP2. メルマガを配信する

作成したメールを順次配信していきます。最初のメールで反応が悪ければ、ダメかもしれない…とネガティブな気持ちになってしまうかもしれませんが、ひとまずSTEP1で作成したメールは全て送りきりましょう

訴求軸Aのメールの反応が芳しくなくても、訴求軸Bのメールであれば好反応を得られることもあります。そのために、複数パターンの訴求軸を作成しているのです。

STEP3. 配信結果を見て、反応の良い訴求軸を見極める

メールを全て送りきると、訴求軸によってユーザーからの反応が異なることが分かるはずです。どの訴求軸の数値が良いのかをまずは確認します。

そして、その訴求軸の反応が良かった要因を抽象化しましょう。この作業がとても重要で、精度高く成功要因を抽象化できるほど、施策の再現性を高めることができます。

STEP4. 反応の良い訴求軸から派生させて企画をつくる

STEP3で上手くいった要因を抽象化できたら、再度具体化を行います。つまり、上手くいった訴求軸から派生したメールを作成していくということです。

この作業を繰り返し、勝ちパターンの訴求軸を複数作ることができれば、安定して成果を生み続けることができるようになるでしょう。

そのためには、STEP1でできる限りの訴求軸を洗い出して、実際にトライする(メールを送信する)ことが必要です。

一発で大きな成果を目指すのではなくて、地道な積み重ねによって少しずつ精度を上げていくことが成功の秘訣になります。

内容のまとめ

  • メルマガのタイトルを作る上での前提理解
    • 開封率の平均値は20~30%
    • 最終的な成果は「開封率 × 転換率」で決まる
    • メールのタイトルは最初の20文字が勝負
    • 配信結果を元に改善することの方が大事
  • メルマガの開封率を上げる強いタイトルを作るテクニック10選
    • プレゼントを渡す
    • 無料オファーをする
    • 限定感を出す
    • 新サービス・新商品のリリースを告知する
    • 成功事例を使う(顧客のベネフィットとセット)
    • 具体的な数字を使う
    • ネガティブ訴求を使う
    • 権威のある固有名詞を使う
    • 締切効果を使う
    • ◯◯様と個人名を入れる
  • メルマガで成果を出すための改善方法
    • STEP1. 複数の訴求軸を作成する
    • STEP2. メルマガを配信する
    • STEP3. 配信結果を見て、反応の良い訴求軸を見極める
    • STEP4. 反応の良い訴求軸から派生させて企画をつくる