あの会社で働く人の年収や資産額を知りたいと思ったことはありませんか?
OpenMoney(オープンマネー)は、主に一流企業で企業で勤めている人のリアルな年収や貯蓄額、家賃額等をデータベース化しているサービスです。
OpenMoneyを使うことで、会社員が今後のキャリアを決めていく上でのヒントを得ることができるでしょう。私自身もOpenMoneyを利用してみて、自分と同じくらいの収入の人の投資対象や家賃などが知れて、データベースを見ているだけで面白かったです。
会社員(特に若手)の人は登録しない理由が特にないと感じたので、このようにレビューを書いています。
本記事では、OpenMoneyのメリットやデメリットを解説した上で、ネット上の評判や口コミを徹底調査してまとめました。最後には利用を開始するまでの流れも解説しているので、参考にしてみてください。
目次
OpenMoney(オープンマネー)はどんなサービス?
OpenMoney(オープンマネー)は、個人のお金にまつわるあらゆる情報をオープンにすることをミッションとして、2020年10月に提供を開始したサービスです。
一言で説明すると、企業に勤める個人の年収や資産情報がまとまったデータベースサイトです。
サービス開始後1年で登録ユーザー数が1万人を突破し、登録ユーザーの平均年収は839万円、平均年齢31.7歳となっています(※1)。総合商社や外資系コンサルティングファーム、大手金融機関などのハイクラス人材が多く利用しています。
利用料は無料で、ユーザー登録時に自分自身の勤務先や職種、年収情報を入力する形となっています。
サービスの特徴
OpenMoneyの特徴は主に、以下のような点になります。
- サービスの利用は無料
- 個人情報を登録すれば誰でも利用できる
- 年収だけでなく、金融資産の内訳や家賃・持ち家情報も分かる
- 学生でも利用できる
- 企業名、年代、家族構成、年収などで検索ができる
似たような企業の口コミサービスとして、「OpenWork」や「転職会議」などが知られていますが、お金に関する情報は年収のみでした。
OpenMoneyでは、年収だけでなく貯蓄額や金融資産(どの金融商品に投資しているのかその内訳まで)、不動産投資など、個人のお金に関する詳細な情報を得ることができるのが最大の特徴です。
- プロフィール(年齢、性別、職種、グレード、など)
- 収入(年収、賞与、残業代など)
- 家族構成・世帯年収
- 住居情報(賃貸or持ち家、住居費用)
- 貯金や投資の状況
- 不動産投資やその他の投資
- 保険
- 負債
- 使っているクレジットカード
運営者情報
OpenMoneyを運営しているのは株式会社JUKKIというベンチャー企業です。
2022年2月には総額約6,000万円の資金調達を完了しており、累計の資金調達額は約1億円となっています。調達資金をも使ってOpenMoneyのサービス改善や多くの機能追加を行なっていく予定だそうです。
また、人員拡充やマーケティングの強化も図っていくとリリース記事には記載されているので、さらにサービスが成長していくことが期待できます。
運営会社 | 株式会社JUKKI |
会社所在地 | 東京都渋谷区上原2-4-8 泰平ビル302 |
代表者 | 杉山翔 |
資本金 | 1億1,101万円(資本準備金含む) |
設立 | 2013年9月 |
OpenMoney(オープンマネー)を利用するメリット
OpenMoneyを利用するメリットは以下の3つです。
- 年収だけでなく金融資産や住宅情報まで分かる
- 就職や転職に役立つ情報が得られる
- 自社の給与水準が分かる
年収だけでなく金融資産や住宅情報まで分かる
先ほど特徴でも解説しましたが、OpenMoneyは年収だけでなく金融資産や家族構成、住宅情報まで知れるのが大きなメリットです。
◯歳までにどれくらいの貯蓄をして、◯歳くらいで家を建てて、どんな資産運用をしているのか、といったこれまであまり表に出てこなかった個人のお金の使い方が分かります。
これらを知ることが、あなたのライフプランを立てる助けになるでしょう。
就職や転職に役立つ情報が得られる
就職や転職先を決める上の軸として年収をあげる人は多いです。
日本はお金の話をオープンにする文化ではないため、仮に希望の転職先で働く友人やOBの知り合いがいたとしても、年収事情は聞きづらいということもあるでしょう。
企業が出している求人では年収◯◯円 ~ ◯◯円というレンジが提示されていますが、本当にレンジの最高額をもらっている人がいるのか気になっても確かめるのは困難です。
OpenMoneyを使えば、年収や資産額が全て公開されているので、希望する企業に就職・転職した後の自分の姿をイメージすることができます。
また、グレードに応じた年収の上がり幅もリアルな数字で見れるので、キャリアを考える上で非常に役立つ情報となるはずです。
自社の給与水準が分かる
これから就職・転職する企業の年収水準を知れるというメリットに加えて、今勤めている企業の年収水準を知ることもできます。
給与テーブルが全社に公開されている企業であればすでに知っているかも知れませんが、公開していない企業も多いはずです。
OpenMoneyを使えば、自社のどのポジションの人がどれくらいの年収をもらっているのかを知ることができます。登録者の平均年齢が31歳なので、ミドル層までであれば十分に情報を得られるでしょう。
もし特定の年齢までに望んでいる年収を得られなさそうだとわかった場合、転職を考え始めるきっかけになるかもしれません。
ただし、規模の小さい企業の場合は登録者数自体も少なくなると思うので、あまり恩恵を受けられないかもしれません。
OpenMoney(オープンマネー)を利用するデメリット
OpenMoneyを利用するデメリットは以下の3つです。
- 人数の少ない会社や部署の場合、身バレリスクがある
- 掲載情報数が少ない
- 一度投稿した情報は削除できない
人数の少ない会社や部署の場合、身バレリスクがある
OpenMoneyはどの企業に勤めている人でも登録はできますが、現状では大手企業に勤めているユーザーが多い傾向にあります。大手企業であれば従業員数が多いので、年齢や職種の情報を公開したとしても個人を特定することは困難だと思います。
しかし、従業員数の少ない企業の場合は一部署にメンバーが数人しかいないケースもあります。そうなると、同じ会社の人が見つけた時に、身バレする可能性が非常に高くなります。
OpenMoneyでは会員登録をしていなくても企業名で検索ができるので、一度登録前に自社名で検索してみるといいでしょう。
掲載情報数が少ない
OpenMoneyは2020年10月にスタートしたサービスなので、まだまだ情報が多いとは言えません。ユーザー登録数と比例して掲載情報数も増える構造になっています。
比較対象として、企業の口コミサイトである「OpenWork」や「転職会議」などと比べると、ユーザー登録数は以下のようになります。
サービス名 | 登録者数 |
---|---|
OpenWork | 約500万人(2022年7月時点)※参考データ |
転職会議 | 約700万人(2021年3月時点)※参考データ |
OpenMoney | 約1万人(2021年12月時点)※参考データ |
これからユーザー数は増えていくと考えられますが、現時点ではこれくらいの規模の差があります。
一度投稿した情報は削除できない
一度、会員登録時に情報を投稿すると、要望を出したとしてもデータを削除することができません。OpenMoneyの利用規約にも以下のような記載があります。
4. ユーザーは、当社もしくは当社から再使用許諾を受けた第三者によるデータの改変や公表等の有無等について、著作者人格権を行使せず、異議を申し立てないことを承諾するものとします。なお、本サービスに掲載されたデータについては、当該ユーザーの要望があっても、訂正及び削除することはできません。
OpenMoney利用規約
たとえ退会したとしても、投稿したデータはOpenMoney上に残り続けるため、もしデータが残り続けることで不利益が出てしまう方は慎重になった方がいいでしょう。
OpenMoney(オープンマネー)の口コミ・評判
インターネット上で見られるOpenMoneyの口コミ・評判を調査しました。
良い口コミ・評判、イマイチな口コミ・評判はそれぞれ以下のようなものがありました。
- 社員の年収や貯蓄額、企業の給与制度が分かるので企業選びをする時は使うべき
- 転職を考えている人には本当に有用
- 会社の給与テーブルを知っていると入社後のギャップも少なくなる
- 登録している人のレベルが高いから劣等感を抱いてしまう
- まだ情報の登録数が少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
OpenMoney(オープンマネー)の良い口コミ・評判
企業選びの時は必須のサービスという口コミは多数見つかりました。
OpenMoneyは自分のキャリアを見直すきっかけを与えてくれるでしょう。
転職活動をする時はOpenMoneyの登録は有用という口コミです。
貯蓄額や金融資産、住宅情報も公開されているので、転職をした時の収益性や生活のイメージを持つことができます。
学生も無料でサービス利用できるので、就活生にもおすすめしたいという口コミです。
就職先の企業の給与テーブルを知ることで、入社後のキャリアプランも立てやすくなります。入社後の給与面でのギャップを極力なくせることも大きなメリットです。
OpenMoney(オープンマネー)のイマイチな口コミ・評判
OpenMoneyに登録している人は一流企業をはじめとしたハイクラス人材が多くなっています。そのため、劣等感を抱いてしまうという口コミがありました。
参考程度にと割り切れる人の方が向いているかもしれません。
サービスが開始して間もないこともあり、登録情報数がまだ少ないという口コミは多数見られました。
ここに関しては今後も情報は増えていくと思うので、成長に期待しましょう。
OpenMoney(オープンマネー)がおすすめな人
ここまでの内容を踏まえて、OpenMoneyがおすすめな人は以下です。
- 大企業に勤めている人
- これから大企業や一流企業への就職・転職を考えている人
- 他人のお金事情について詳しく知りたい人
キャリアを築いていく上で、年収を少しでも気にしている方は登録しておいて損はないと思います。ただし、デメリットにも記載した通り、身バレリスクだけは考慮しておきましょう。
特に、現状の仕事に不満がある方や大企業や有名企業に転職を検討している方にはピンポイントでおすすめです。
OpenMoneyを通じて将来のキャリアビジョンを描いてみてください。
OpenMoney(オープンマネー)を利用するまでの流れ
OpenMoneyを利用するまでの流れを以下の3ステップで解説します。
まずはこちらをクリックして、新規ユーザーの登録画面に遷移します。
「学生」と「社会人」で導線が異なるので、対象となる方をクリックしてください。
次に、個人情報を入力していきます。
ここで、社会人の方は以下のような項目を入力します。
- 勤務先会社名
- 職種
- グレード
- 年収
学生の方は学校が発行するメールアドレスを登録必要があります。
これで登録が完了です。
登録が完了すると、年収や金融資産等の情報をすべて閲覧できるようになります。
利用までの流れは以上となります。
OpenMoney(オープンマネー)と一緒に登録しておきたいサービス
OpenMoneyだけでは情報の数がまだ少ない、自分の市場価値も知りたいという方は、これから紹介する3つのサービスも一緒に登録しておくのがおすすめです。
ミイダス
1つ目はパーソルグループが運営するミイダスです。
最初に複数の質問に答えていくことで、自分の市場価値を診断してくれます。会員登録は不要で所要時間は3分程度ででき、以下のような年収ベースでの市場価値を結果として表示してくれます。
転職意欲がなくても登録ができ、登録後は興味を持った企業からオファーも届くようになります。客観的な自分の評価を知りたい人は、気軽に診断をしてみてください。
ビズリーチ
2つ目はビズリーチです。
テレビCMでもお馴染みでもおなじみのハイクラス転職サイトで、オープンマネーの利用者との親和性は高いと思います。
無料の会員登録をするだけでヘッドハンターや企業の経営者等からスカウトが届くので、自分の市場価値を確かめるのに最適です。オープンマネーを見た後は、実際に自分がどんな企業から求められるのかチェックしてみませんか?
転職会議
3つ目は転職会議です。
転職会議もオープンマネーと同様に、企業を選ぶ上での様々な軸で口コミがまとめられているサービスです。口コミに加えて求人も掲載されているので、口コミを見た後にそのまま求人に応募することも可能です。
口コミを閲覧するためには、口コミの投稿もしくは月額¥1,078を支払う必要があります。利用ユーザーは圧倒的に多く、口コミの数が豊富にあることが強みです。
内容のまとめ
OpenMoney(オープンマネー)のメリット・デメリットや、口コミについてまとめてきました。
見ているだけでも面白いので、今のキャリアに満足していない方や転職を検討していきたい方は登録必須サービスだと思います。
最後に改めて、サービスを利用するメリット・デメリットを記載します。
- 年収だけでなく金融資産や家賃まで分かる
- 就職や転職に役立つ情報が得られる
- 自社の給与水準が分かる
- 人数の少ない会社や部署の場合、身バレリスクがある
- 掲載情報数が少ない
- 一度投稿した情報は削除できない
OpenMoneyに無料登録して自身のキャリアの参考にしてみてください。