インターネットで商品を売ったり、集客をするためにはWebサイトが必要不可欠です。
しかし、Webサイトと一括りに言ってもホームページを作ればいいのか、ランディングページを作ればいいのか分からない。そもそもホームページとランディングページは何が違うのか?
これは、初めてWebサイトを作る人が共通して持つ悩みです。
どちらもWebサイトを作ることに変わりはないのですが、ページの構成や目的、作り方が全く異なります。
本記事ではホームページとランディングページの違いについて詳しく解説していきます。
筆者はこれまで何十本というランディングページを制作してきた経験から、使い分け方については熟知しているつもりですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ホームページとランディングページの違い
ホームページは複数のWebページで構成されたWebサイトのことで、インターネット上で自分たちのこと(会社)を知ってもらうために作成します。ホームページに会社情報や事業内容、経営者の経歴等を記載することで会社の信頼性や権威性を生み出すことができます。
一方で、ランディングページは1ページで構成されたWebサイトのことで、商品の販売をするために作成します。ランディングページを訪れたユーザーに対して商品の魅力や買うべき理由を伝えて、商品の購入やお問い合わせに繋げることがゴールです。
その他の違いについては分かりやすく下記の表にまとめました。
ホームページ | ランディングページ | |
---|---|---|
目的 | 情報の提供 | 商品の販売 |
サイトのゴール | Webサイトの閲覧 | 商品の購入、お問い合わせ |
ページ数 | 複数ページ | 1ページ |
サイトの特徴 | 情報ごとでページが異なる | 1ページに情報を集約するので縦長になる |
掲載する情報 | 会社情報、事業内容、沿革、プレスリリース、など | 商品の詳細や魅力 |
サイトの数 | 1つ | 商品数や訴求の数に応じて増やす |
集客方法 | 検索エンジン | 広告 |
また、ホームページとランディングページのメリット・デメリットは下記のとおりです。
ホームページのメリット・デメリット
メリット
- 信頼性や権威性を生み出せる
- 会社の存在意義(理念やビジョン)を伝えられる
- 会社名等で検索した人に見てもらえる
- サービスの集客だけでなく採用にも繋がる
デメリット
- ページ数が多いため作るのが大変(1ページのみにすることもできなくはない)
- 適宜更新作業が必要
ランディングページのメリット・デメリット
メリット
- 訴求力が上がるため、サイトCVRが高くなる
- 他ページへのリンクがないので、離脱率を抑えられる
- A/Bテスト等の改善がしやすい
- 好きなデザインにできる
デメリット
- 制作コストがかかる
- 検索エンジンからの集客は期待できない
このように、明確に役割や構成が異なることが分かっていただけたと思います。
ホームページは自己紹介なので、先に作ろう
ホームページは言わばインターネット上の自己紹介みたいなものです。あなた(あなたの会社)が何者なのかを知ってもらうことで、第三者からの信頼性を高めることができます。
特に、BtoBビジネスではサービスの運営元の会社はどこなのか事前にチェックされるため、ホームページは必須と言えます。
よって、商品を販売することが目的のランディングページよりも先にホームページを作りましょう。
ホームページも種類としては、会社ホームページ、店舗ホームページ、ネットサービスのホームページなどがあります。用途によって、作成すべきページも異なってきます。
それぞれ下記のようなページがあると良いでしょう。
会社のホームページ
・会社情報(設立年、代表者名、資本金、経営者の経歴、本社所在地など)
・会社の理念やビジョン
・サービス内容
・採用情報
・お問い合わせ窓口
・プレスリリース、メディア掲載情報
店舗のホームページ
・店舗情報(店名、住所、電話番号、営業時間、定休日)
・商品の特徴、魅力、こだわりポイント
・商品ラインナップ
・ネットショップ情報
・アルバイトの採用
・お問い合わせ窓口
インターネットサービスのホームページ
・サービスの特徴
・料金
・利用者の声
・実績
・お問い合わせ窓口
ホームページの情報は変わることも多いため、更新担当者や管理担当者を決めておくことをおすすめします。
ホームページの具体的なイメージを持ちたい場合は、下記のようなホームページのまとめサイトをチェックするのがおすすめです。
ランディングページはセールスマン
ランディングページはインターネット上のセールスマンです。
インターネットが登場する以前は、セールスマンがお客様のところに訪問して営業を行なっていました。
インターネットビジネスにおいては、直接訪問する代わりにランディングページがお客様にセールスを行います。よって、ランディングページではしっかりと商品の魅力を伝えて売り込みを行わなければいけません。
商品を売ろうと考えた時、営業マンをどれくらい雇って営業戦略を立てると思います。地域ごとに営業マンを配置したり、商品ごとで営業マンを配置するといった具合です。
ランディングページでも考え方は同じです。商品が複数あるのであれば、商品の数だけランディングページを作る方がベターですし、地域ごとに売り文句が異なるのであればランディングページも地域ごとに作り変えた方が成果が出るでしょう。
ターゲットごとにランディングページを最適化すればするほど、当然ながら成果も出やすくなります。セールスマンがお客様の属性ごとにセールストークを変えているのと同じことですね。
ランディングページの具体的なイメージを持ちたい場合は、下記のようなランディングページのまとめサイトをチェックするのがおすすめです。
ホームページとランディングページは両方作成しよう
ここまででホームページとランディングページの違いについて説明してきました。
ホームページとランディングページは二者択一ではなく、目的が異なるので両方作るべきです。ただし、力のかけ方に関しては企業のフェーズごとで変えるべきです。
まず最初にホームページを作るべきではありますが、ベンチャー企業や中小企業の場合は、最初は1ページ程度の簡易的なもので構いません。
それ以上に売上を立てることが急務なため、ホームページ制作に時間をかけるよりもランディングページを作成して商品を販売することを優先すべきです。
逆にある程度会社やサービス名が認知されているのであれば、強固な組織文化を作ったり、優秀な人材を採用するためにもホームページを作り込むことの重要性が高まっていきます。
このように、自社のフェーズに応じてホームページとランディングページのどちらにリソースを注ぎ込むのかを意思決定しましょう。
ホームページやランディングページを簡単に作れるツール
ホームページやランディングページを一から作ろうと思うと、デザインやコーディングにかなりの時間を要します。全くゼロベースから始めると少なくとも1週間程度はかかってしまいます。
最近では無料で使えてしっかりとしたWebサイトを構築できる無料ツールが多くあるため、これらを使うことで時間の短縮ができます。専門知識がなくてもOKです。
具体的には下記3つです。
・ペライチ | 30万人以上が利用する国産のホームページ作成サービス
1ページだけの簡単なホームページやランディングページを作るのにお勧め
・Wix | 世界最大級のホームページ作成サービス
デザインテンプレートが豊富で好みにあったページが作れる
・STUDIO | 次世代デザインプラットフォーム
サーバーの設定作業が不要で、複数人でWebサイト構築を進められるのが特徴
Webサイト制作のノウハウがない場合は、このようなツールを活用してホームページやランディングページを作成しましょう!
内容のまとめ
- ホームページとランディングページは同じWebサイトであることに変わりはないが、ページの構成や目的、作り方が全く異なる
- ホームページは複数のWebページで構成されたWebサイトのことで、インターネット上で自分たちのこと(会社)を知ってもらうために作成する
- ランディングページは1ページで構成されたWebサイトのことで、商品の販売をするために作成する
- ホームページはインターネット上の自己紹介みたいなものなので、ランディングページよりも先に作るのがおすすめ
- ホームページがあることで権威性や信頼性を生み出すことができる
- ランディングページはインターネット上のセールスマンなので、地域ごとや商品ごと、訴求ごとで売り文句を変えることで成果をあげやすくなる
- ホームページとランディングページは両方作成すべきだが、企業のフェーズによってどちらの優先順位を上げるべきかを決める必要がある
- Webサイト制作のノウハウがない場合は、Webサイト制作ツールを活用することで専門知識がなくてもホームページやランディングページが作れる