【広告主向け】定番のアフィリエイトASP10選徹底比較【費用が分かる】

一般的にアフィリエイターはASPに登録する際に費用はかかりません。そのため、出来るだけ多くのASPに登録することで様々な案件を見つけることができます。

一方で、広告主はASPに登録するために初期費用や月額固定費用がかかります。無尽蔵にASPを増やしても成果が発生しなければコストが膨らむだけなので慎重に選ばなければいけません。

本記事では、広告主観点でのASPの選び方を紹介した上で、定番のASP10個を徹底比較していきます。

アフィリエイトASPの選び方

アフィリエイトASPの比較に入る前に、ASPの選び方を説明します。主に、見るべきは下記の3点です。

• アフィリエイターの登録数
• 初期導入費用・月額固定費用
• 得意とするジャンル

それぞれ解説していきます。

アフィリエイターの登録数が多いか？

広告主はお金を払ってASPに登録するので、出来るだけ多くのアフィリエイターに紹介してもらいたいです。そのためには、アフィリエイターがASPに登録している必要があります。

今回紹介するASPはアフィリエイターの登録数が一定数担保されているのでご安心ください。ちなみに、日本最大規模のASP「A8.net」は約290万のサイト登録数を誇ります。

目安としては数十万登録あれば契約するのに十分なサイズで、100万を超えてくるとトップクラスの規模になります。

ただし、一部クローズドASPと呼ばれるアフィリエイターを完全招待制でしか登録できないASPがあり、この場合は登録数が少なくても、登録しているアフィリエイターの質が非常に高いので、契約する価値があります。

初期導入費用・月額固定費用はいくらか？

ASPを導入する際は、初期費用や月額固定費用、手数料などお金がどれくらい掛かるかは必ずチェックしましょう！手数料はだいたいどのASPも成果報酬額の30%で一律となっていますが、初期費用や月額固定費はASPによって異なります。

初月に10万円単位で費用が発生するASPもあれば、初期費用・月額固定費用ともにゼロ円のASPもあります。

自社の広告予算が小さい場合はできるだけ初期コストが低いASPを導入することをおすすめします。ある程度の広告予算を確保できる企業であれば、複数のASPと契約を結んで、一気にアフィリエイトを拡大する手もあるでしょう。

得意とするジャンルは何か？

ASPには得意としているジャンルが存在します。金融ジャンルが得意なASP、転職・人材ジャンルが得意なASP、物販が得意なASPなどです。

よって、自社の商品ジャンルと、ASPが得意なジャンルが一致するASPを選ぶことをおすすめします。ASPが得意としているジャンルには、そのジャンルのメディアやブログが多く登録されているため、自社商品を紹介してくれる可能性が高いです。

定番アフィリエイトASP10選を徹底比較

アフィリエイトASPは小さいものまで含めると無数に存在しますが、小さいものまで全て契約すると固定費だけで月数百万と掛かってしまうのでおすすめしません。

基本的にはここで紹介する主要なASPを契約するだけでほとんどのアフィリエイターと提携できます。広告予算が小さい場合は1~2個、予算を使えるのであれば5~6個程度契約できると十分です。

では、国内の主要アフィリエイトASP10選を見ていきましょう！

①A8.net【日本最大級のASP】

A8.netは東証一部に上場している株式会社ファンコミュニケーションズが運営しているアフィリエイトASPで、アフィリエイト業界最大級のASPです。

2021年7月時点で登録サイト数は290万以上と日本最大規模です。アフィリエイトマーケティング協会の調査でも11年連続でアフィリエイト満足度No.1を獲得しています。

取り扱っているジャンルも幅広く、アフィリエイト広告を拡大したいタイミングで必ず登録したいASPです。一方で初期コストや月額固定費がかかるので、広告予算が少ない企業は初期コストが掛からない他のASPを利用するのも手です。

②バリューコマース【Amazon・楽天・Yahoo!とも提携している】

バリューコマースは、東証一部に上場している株式会社バリューコマースが運営しているアフィリエイトASPで、A8.netと並んで日本最大級の規模を誇っています。バリューコマースは1999年に生まれた日本初のASPで、日本国内で最も長く運営されています。

Yahoo!ショッピングやAmazon、楽天など大手ECのアフィリエイトを取り扱っているのがバリューコマースの強みです。また、価格.comのような大手法人運営の有名比較サイトから、個人運営の口コミブログ、SNS（Instagram / YouTube）まで幅広い種類のメディアを取り扱っています。

複数あるプランの中でも、ライトプランは初期費用が掛からず、アフィリエイト広告を初めて実施する中小企業には優しい価格設定です。一方で、手数料が35%であったり、契約期間が6ヶ月からなので、さらに小さくスタートしたい広告主の方は、後ほど紹介するコストを抑えたASPを利用するのも手です。

③afb（アフィリエイトb）【女性向け商品が得意】

afb（アフィビー）は東証二部に上場している株式会社フルスピードの子会社、株式会社フォーイットが運営しているアフィリエイトASPです。

利用者満足度率6年連続でNo.1、高収入パートナーからの支持率も9年連続No.1と、メディアからの信頼度が高いです。メディアと直接意見交換ができるセミナーを定期的に開催しており、広告主は自社商品の魅力をセミナーの場で伝えることができます。

エステ・ボディケア・婚活など、女性向けジャンルを得意としているので、女性向け商品を提供している広告主は登録することをおすすめします。

また、越境ECを運営する企業に向けて、国内だけでなく台湾現地メディアへの成果報酬型広告も取り扱っている珍しいASPです。台湾へ進出企業にとっては必ず登録しておきたいASPです。

④アクセストレード【転職・金融ジャンルに強い】

アクセストレードは東証マザーズに上場している株式会社インタースペースが運営しているASPです。2001年から20年以上の運営実績があります。

アクセストレードが扱っているジャンルは5つに大別でき、「Eコマース」「サービス」「金融・保険」「エンタメ」「その他」です。人気広告プログラムを見ると、特に転職や金融サービスに強みを持っていることが分かります。

また、時代の流れに合わせて、WebサイトだけでなくInstagramやYouTubeなどのSNSもアフィリエイトメディアとして登録することができます。

⑤JANet【金融ジャンルに強い・1ヶ月契約可能】

JANet（ジャネット）は東証一部に上場している株式会社アドウェイズが運営しているASPです。

クレジットカードなど金融系案件の取り扱いが多いです。メディアごとに担当者が付いていて、有力アフィリエイターと積極的に掲載交渉を行ってくれるため、広告主には嬉しいASPです。

6ヶ月契約からのASPが多い中、JANetは1ヶ月単位で契約をすることができるため、初めてアフィリエイト広告を実施する企業はミニマムで実施することができます。

⑥レントラックス【最大手のクローズドASP】

レントラックスは東証マザーズに上場している株式会社レントラックスが運営しているASPです。レントラックスが他のASPと異なる点は、「クローズドASP」ということです。

クローズドASPとは、誰でも申込みができるようにはせず、基本的にはASP運営者のスカウトや、既に登録しているメディアの紹介のみで登録サイトを増やしていくASPのことです。レントラックスも完全招待制で、招待されないとASPに登録することができません。

クローズドにすることにより、アフィリエイターのレベルを高く保つことができます。

また、広告主から初期費用と月額費用を一切取らないため、広告主はその分を報酬単価に回すことができます。アフィリエイターは他のASPに登録するよりも高い報酬単価で提携ができ、広告主は質が高い有力なアフィリエイターと提携できるという双方Win-Winの関係が作れます。

⑦felmat【クローズドASP・美容/クリニック系に強い】

株式会社ロンバードが運営する、2012年に誕生した比較的新しいアフィリエイトASPです。レントラックスと同様にクローズドASPの形態を取っています。

クローズドASPなので、メディアの登録は完全招待制となっており、有力なアフィリエイターを多数抱えています。サポートが手厚いことでアフィリエイターからの評判が高いです。

美容系やクリニック系のような報酬単価が高いジャンルを得意としています。

⑧もしもアフィリエイト【ランニングコストなし・個人ブログに強い】

もしもアフィリエイトは、株式会社もしもが運営する2010年に誕生した比較的新しいアフィリエイトASPです。

もしもアフィリエイトは業界初のW報酬制度を採用しており、広告主が設定している通常の報酬単価に加えて、12%のボーナス報酬がもしもアフィリエイトから上乗せされます。

アフィリエイターからすると、同じ報酬単価であればもしもアフィリエイトを利用した方がお得になるので、今後乗り換えが起きてもおかしくありません。

また、「個人のための無料アフィリエイトサービス」を打ち出していることから、個人のアフィリエイターを全面的にサポートする姿勢が伝わってきます。個人アフィリエイターやブロガーに紹介してもらいたい広告主は登録することをおすすめします。

完全成功報酬型（初期費用と月額固定費用が掛からない）なので、広告予算を割けない広告主でも始めやすいASPです。

⑨リンクシェア【楽天の子会社が運営・物販/ECに強い】

リンクシェアは、2004年にアメリカのASP「LinkShare Corporation」と「三井物産株式会社」が共同出資で立ち上げた、「リンクシェア・ジャパン株式会社」が運営するASPです。

現在は楽天の子会社となっているため、楽天グループのサービスとも密に連携しています。

国内の大手物販系サイトに強みを持っており、ベルメゾンネット・ショップジャパン・DELLといった国内のトップECサイトが提携をしています。登録サイトも法人から個人、モバイルサイトまで幅広く参加しています。

初期費用が高く、1年契約からとなるので、ある程度の広告予算を確保できる企業向きと言えるでしょう。

⑩TGアフィリエイト【楽天子会社が運営・金融ジャンルに強い】

TGアフィリエイトは、先ほども紹介した楽天子会社のリンクシェア・ジャパン株式会社が運営しているアフィリエイトASPです。リンクシェア・ジャパン株式会社が、「リンクシェア」と「TGアフィリエイト」の2つのASPを運営している形になります。

以前はトラフィックゲート（TrafficGate）というサービス名だったため、頭文字を取って「TG」と命名されています。トラフィックゲートは2009年に楽天の子会社となり、2010年にリンクシェア・ジャパンに合併しています。

TGアフィリエイトは、クレジットカードや証券など金融ジャンルを得意としており、高単価案件を多数取り扱っています。金融商品を提供している企業にはおすすめです。

初期費用が高いので、広告予算が小さい企業が最初に登録するASPとしては向いていないでしょう。

内容まとめ