【要点まとめ】「沈黙のWebライティング」を読まずにSEOの成功はない ※無料で読める

沈黙のWebライティングは、マーケティングの本を探していると一度は目にしたことがあるかもしれません。

少し怪しい見た目をしていますが、初心者がゼロからSEOやメディアの知識を得ることができる良書です。SEOやライティングの入門書としてまずお勧めしたい一冊です。

本記事では、沈黙のWebライティングの要点を3つに絞ってまとめました。自分も読んでみたいと思った方は、是非手に取ってみてください。

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—

【SEOのためのライティング教本の決定版! 「成果が上がる」文章の書き方がわかる!】Webで「成果を上げる」ための文章の書き方を解説した実用入門書。謎のWebマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するストーリーを通じて、SEOに強いライティングのノウハウを学ぶことができます。

沈黙のWebライティングとは

沈黙のWebライティングはゼロからWebメディアで成果を上げるために必要な要素が網羅的に解説されています。

やや本に厚さがあって嫌煙している人もご安心ください。まるで漫画を読んでいるかのような描写とストーリー仕立てになっていて、活字が苦手な人でも読みやすい内容になっています。

Amazonのレビューも尋常じゃなく高いことから、本書が初心者向けに好評を博していることが分かると思います。

こんな人におすすめの本

  • Webメディアを立ち上げたは良いが、アクセスが集まらない
  • ゼロから集客力のあるブログを作りたい
  • 読んでもらえる文章を書けるようになりたい
  • インタビュー記事やバズ記事を作れるようになりたい

私も、本メディアZ MARKETINGを伸ばしていくための方法論を学ぶために、本書を手に取りました。

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—

【SEOのためのライティング教本の決定版! 「成果が上がる」文章の書き方がわかる!】Webで「成果を上げる」ための文章の書き方を解説した実用入門書。謎のWebマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するストーリーを通じて、SEOに強いライティングのノウハウを学ぶことができます。

沈黙のWebライティングは一部無料で読める!

実は…沈黙のWebライティングはインターネット上で無料で読むことができます!会員登録等も必要なく、サイトにアクセスすれば一部が公開されています。

沈黙のWebライティング – Webマーケッター ボーンの激闘 –

数々のWebサイトの集客を救ってきたWebマーケッター「ボーン・片桐」が、Webライティングの本質を教えるハードボイルド系Webノベル。

無料サイトと書籍の違い

無料サイトは書籍よりも情報量が少ないです。具体的には、ストーリーになっている部分は読むことができるのですが、それぞれの章の最後にまとめられているSEOノウハウが見れません。

割合で言うと、ストーリーの部分が過半数から70%程度を占めていると思うので、無料版でも十分に楽しむことができます。

一方で、章のまとめ部分にストーリー内で語られたSEOノウハウが体系的にまとめられているので、無料版を読んで自分に必要だと思った場合は、書籍を買うことでプラスアルファの情報を得られます。

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—

【SEOのためのライティング教本の決定版! 「成果が上がる」文章の書き方がわかる!】Webで「成果を上げる」ための文章の書き方を解説した実用入門書。謎のWebマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するストーリーを通じて、SEOに強いライティングのノウハウを学ぶことができます。

では、ここからは本書の要点を3つにまとめて解説していきます。

【要点①】SEO上位表示の鍵は検索「意図」を満足させること

SEOで上位表示を獲得するためには、単に検索語句を使えばいいという話ではなく、検索をするユーザーの意図を汲み取ったコンテンツに仕上げる必要があると言います。

例えば、「栃木 温泉」と調べる人は、栃木の特定の温泉が知りたいのではなく、栃木にある温泉を網羅的に知ってどの温泉にするか決めたい、と考えています。

よって、特定の温泉の紹介記事ではなく、栃木の温泉のまとめ記事や比較記事がユーザーの意図を満足させるコンテンツであり、上位表示されるという訳です。

「Googleが掲げる10の事実」の1つに下記のようなものがあります。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる

Google が掲げる 10 の事実

この一文から、Googleはユーザーの利便性を第一に考えていることが分かります。これはビジネス観点で考えると当然の原理です。

Googleは検索連動型広告(通称:リスティング広告)から多くの収益を得ているため、広告効果がしっかりと出るような検索エンジンにしなければいけません。広告主の成果を最大化するためには、検索結果がユーザーを満足させるものである必要があります。

そうでなければ、継続的にユーザーに使ってもらえず、広告収益を得られなくなるからです。

自分が記事を執筆する立場になった時、ユーザーの意図を満足させるコンテンツがどのようなものかを知る術としては、下記のような方法があります。

検索意図を推測する方法

  • Google検索結果の関連キーワードを見る
  • Yahoo!知恵袋やOKWAVEでユーザーの悩みを見る
  • 検索結果上位10サイトをチェックする

SEO上位表示のためには、テクニックに走りすぎずユーザーを第一に考えてコンテンツを作ることが重要ですね。

【要点②】商品を選んでもらうには「USP」を磨け

複数の選択肢から商品を選んでもらうにはUSPが必要だと本書は言います。USPとはUnique Selling Propositionの略で「自社が持つ独自の強み」のことを指します。

商品やサービスに独自性があると、他の商品と比較した時に目立って選ばれやすくなります。

強力なUSPで成功したダイソン

例えば、ダイソンの掃除機は独自のサイクロン技術を導入して「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」を開発して大ヒット商品となりました。

ダイソン以前の掃除機は紙パック式で使うごとに目詰まりが起きて、吸引力が低下していました。この問題を解決したのがダイソンの掃除機であり、「吸引力が変わらない」ことが強力なUSPとなりました。よって、他の掃除機よりも数倍もする価格設定であっても飛ぶように売れています。

本書では、USPを定める際のポイントが2つ紹介されています。

  • 競合に真似されにくいこと
  • 競合と同じステージで闘わずに済むこと

これらを満たすUSPを打ち出すことで、独自性を生み出すことができます。独自性を生み出すことができれば、比較コンテンツやまとめコンテンツを作成して、その中で自社商品やサービスを売り込むことは強力な集客手段になります。

比較コンテンツで注意すべきこと

ただし、自分たちで比較コンテンツやまとめコンテンツを作る場合は注意が必要です。

比較コンテンツを作る上で重要なことは、中立性を保つことです。ユーザーは「自分で商品を選んだ感」を求めます。特定の商品だけをプッシュされたら「何か裏があるんじゃないか?」と勘繰って疑心暗鬼になり、購入意欲が下がってしまいます。

中立性を保つために考慮すべき点は下記の2つです。

  • 不自然に1つの商品をすすめない
  • その商品をお勧めする理由を論理的に説明する

選択肢が多ければいいという訳でもない

比較コンテンツで◯◯50選といった膨大な選択肢を提供するコンテンツを見かけます。しかし、紹介する商品を増やせば増やすほどいいという訳でもありません。選択肢が多いと、人は選択のパラドックスに陥ります。

選択のパラドックスとは、人は選択肢を多く見せられるほどトクをした気分になるが、それと同時に、選択を困難に感じ、結果的に満足度が低くなるという心理現象のことです。

有名な研究で、6種類のジャムと24種類のジャムの試食販売を行うと、24種類のジャムを試食している人の方が楽しそうに見えたが、結果的に6種類のジャムの試食をしていた人の方が24種類のジャムの試食をした人よりも10倍も購入に繋がったと言うものです。

まとめると、USPを生み出すことで独自性ができて商品が売れやすくなります。また、比較・まとめコンテンツを作ってプロモーションをする際は中立性を保ち、選択肢を与えすぎないことが重要です。

【要点③】読まれる文章を書くための3つのポイント

本書では、人に読まれる文章を書くためのポイントを下記3つ提示しています。

  • 感情表現を入れ、自分事化による”共感”を誘発する
  • 伝えたいことがきちんと伝わるよう、”見やすさ”や”分かりやすさ”にこだわる
  • ファーストビュー(冒頭文)で、伝えたいことをまとめる

それぞれ具体的に見ていきます。

感情表現を入れ、自分事化による”共感”を誘発する

読まれる文章を書く上で大切なことは、「これは自分のために書かれた記事だ!」と思ってもらうことです。そのためには、文章の冒頭で「」付きで読者の感情を記述したり、話者の宣言を入れると良いでしょう。

「」付きで読者の感情を記述する

例えば、初心者向けにSEOの解説記事を書く場合、冒頭に「これからブログを始めたいけれど、SEO順位を上げる方法が分からない…」と読者の感情に共感する文章を記載します。

読者の感情をそのまま記述するのがポイントです。「」を付けることでより情緒的な表現に仕上げることができます。

話者の宣言を入れる

誰が話しているのかをイメージさせることで話が入ってきやすくなります。

例えば、「頭痛 原因」で出てきた記事の冒頭で、「私は20年以上に渡って脳神経内科医として大手総合病院に勤務しています。」と話者の情報が記載されていると、私が求めていたのはこの人の情報だと思うでしょう。

これをカクテルパーティー効果と言います。カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる現象のことです。

つまり、この人の話は自分に役立つ、今求めている情報だと感じてもらえたら、それ以降の文章も熟読してもらえる確率が高くなるということです。

“見やすさ”や”分かりやすさ”にこだわる

見やすくて分かりやすい文章は、脳の負担が少ない文章のことです。よって、脳の負担を下げるような文章を書く必要があります。

人の脳は2つの思考で動いている

人の脳には「システム1」と「システム2」という2つの思考があると言います。

システム1は物事を直感的に判断しようとする思考です。商品のWebサイトが綺麗な仕上がりになっていれば、自然とこの商品は良さそうだ!と思ってしまうのもシステム1の思考によるものです。

システム2は物事を論理的に判断しようとする思考です。システム1とは真逆の思考ですね。システム1で良い!と思ってもらえても、読み進めていく文章が論理破綻していたり、面白くなかった場合、やっぱりやめておこうと購入に至らなくなります。

つまり、システム1とシステム2の両方の思考に配慮した文章を書く必要があるのです。

「システム1」に配慮した文章のポイント

・改行と行間に気を配る(句点が出てくるたびに改行)
・漢字とひらがなの含有率を調整
・「この」「その」「あの」などの指示代名詞を減らす(主語を明確化)
・並列の情報は箇条書きを用いる
・情報をカテゴライズする(見出しを使う)
・文章が不必要に長くならないようにする
・感情表現を入れて、自分事化による共感を誘発

「システム2」に配慮した文章のポイント

・論理飛躍、論理破綻がないようにする
・読み手に取って未知の言葉は使わない

ファーストビュー(冒頭文)で、伝えたいことをまとめる

冒頭文で読者に、「この記事は今の自分に必要な情報が書かれていそうだ!」と思ってもらえなければ離脱されてしまいます。よって、記事冒頭文は非常に重要な要素となります。

先ほどお伝えしたように、話者の宣言を入れることで興味を惹くことも有効な手段の一つです。その他に意識すると良いポイントは下記のようなものがあります。

冒頭文で意識すべきポイント

・記事の更新日を記載する(記事が新しい情報であることを明示)
・記事が"誰に向けて"書かれているのか記載する
・記事の内容を要約する(本文に知りたい情報がありそうだと理解してもらう)
・目次を設置(読者が必要な情報にすぐにアクセスできるようにする)
・話者を明らかにして、読み手が書き手の感情に"共感"しやすくする

自分が読み手の立場になった時、どんな情報が書かれていると嬉しいか?を突き詰めて考えましょう。

Webメディアからの集客を増やしたい人は必読

いかがだったでしょうか。

その他にも本書を読めば、下記のような知識を得ることができます。

  • ゼロからオウンドメディアを作るためにやるべき全知識
  • 他者の著作物を引用する際に気をつけるべきこと
  • 面白いインタビュー記事を作り上げる極意
  • バズを生み出す記事を作る上で押さえておくべきポイント

これからWebメディアを作って集客を爆増させたい、ブログを作って稼げるようになりたい、と考えている方はまず読んでおいて損はない一冊と言えます。

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—

【SEOのためのライティング教本の決定版! 「成果が上がる」文章の書き方がわかる!】Webで「成果を上げる」ための文章の書き方を解説した実用入門書。謎のWebマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するストーリーを通じて、SEOに強いライティングのノウハウを学ぶことができます。