Webライターにおすすめな本16冊をプロが厳選【初心者向け】


Webライターは、気軽に始められる在宅ワーク・副業として人気が高まっている職業です。しかし、どうやってWebライターになれば良いのか分からなかったり、文章を上手に書けなかったりと苦戦する人は少なくありません。

このような壁にぶつかったときの解決法として、本で学ぶことをおすすめします。Webライター向けの本はたくさん販売されており、初心者向けから上級者向けまで必要な知識に合わせて勉強できます。

たしかに、本を読まなくてもWebライターとして稼ぐことは可能です。実際、副業Webライターの経験を経て独立し、フリーランスとして活動している筆者の私はWebライターになるための勉強をほとんどしていません。

しかし、今振り返ると早くから勉強しておけばもっと早くから上手に文章を書くスキルが身につき、クライアントに喜んでもらえただろうと後悔しています。もちろん、その分報酬を受け取れたかもしれません。

今回は、初心者Webライターにおすすめの本を16冊厳選しました。実際に私が読んだ本からWebライター仲間が読んで良かったと評判の本まで、幅広く紹介するためぜひ参考にしてください。

Webライターの始め方と高収入ライターになるためのコツをプロが完全解説

目次

初心者Webライターがまず読むべき本

Webライターを始めるにあたって「何から勉強すれば良いか分からない」「どうやってWebライターの仕事をすれば良いのだろう」と悩む人は少なくありません。

このような初心者Webライターならではの疑問を抱えているのであれば、Webライターの基礎が学べる本をおすすめします。

中でも以下の3冊は、初心者Webライターにまず読んでほしい本です。


Webライターとしての基礎知識を習得し、スムーズにライティング業務をこなせるようになりましょう。

沈黙のWebライティング—Webマーケッターボーンの激闘

しっかりと「Webライティングとは何か?」「正しい文章を書くにはどうすれば良いの?」というWebライターの基礎を絵やセリフを交えて丁寧に解説してくれている本です。

多くのWebライターやブロガーに紹介されており、実際私も読んでいつでも取り出せる本棚に並べています。

著者は、株式会社ウェブライダーの代表・松尾茂起さんです。

Webマーケティングにおけるコンサルティングや宣伝会議の講師をしており、初心者にも丁寧で分かりやすい解説をしてくれています。

本を開けるとストーリー調でおもしろおかしく書かれており、初心者でも読み進めやすいです。長く活躍できるWebライターになるための知識がぎっしり詰まっており、教科書のような1冊です。

著書 松尾秀起
定価 2,200円(税込)
購入URL Amazon.com

スピードマスター 1時間でわかる Webライティング

タイトルにもある通り、1時間程度でWebライティングの基礎知識を習得できる本です。イラストで分かりやすく解説されており、短時間で理解できる工夫がされています。

Webライターを始めたいと私に相談してきた友人にも、この1冊を渡しました。

この本には、正しい文章や伝わりやすい文章の書き方にとどまらず、「心を動かす文」「集客につながる文」の書き方まで丁寧に解説されています。

章を追うごとにライティングスキルがレベルアップできるよう構成されています。全くの初心者Webライターにはもちろん「もっと上手に文章を書きたい」と考えるWebライターにもおすすめです。

この1冊を読み終えたら、正しいライティングができるようになってるはずです。

著書 ふくだたみこ、さかたみちこ
定価 1,100円(税込)
購入URL Amazon.com

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

文章術のベストセラー100冊を分析し、分かりやすい文章を書くための技術をまとめた1冊です。著者は、3,500人以上の一流の文化人や経営者、アスリートなどをインタビューして原稿を執筆してきた藤吉 豊さんと小川 真理子さんです。

文章を書くことに慣れていない人にも分かりやすいよう図解での説明が多く、すぐに実践で役立つ40のルールがまとめられています。

本の構成通りに読むのも良いですが、気になる項目や自分に足りないと思うルールから読むことも可能です。

Webライター初心者はもちろん、ベテランのWebライターでも基礎を見返すための教本として活躍してくれるでしょう。「良い文章」がどのような文章かが、体系的に理解できます。

著書 藤吉豊、小川真理子
定価 1,650円(税込)
購入URL Amazon.com

SEOライティングが学べるWebライティング本

Webライターの仕事をするうえで、SEOの知識は欠かせません。

SEO(Search Engine Optimization)とは、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンの検索結果で上位表示されるための施策です。

上位表示されればWebサイトに訪れるユーザーが増えるため、Webサイトの効果を発揮できます。Webライターはただ読みやすい記事を納品するのではなく、SEO対策をした記事を納品しなければなりません。

しかし、Webライター初心者にとってSEOは難しい概念でしょう。

そこで、SEOについて理解を深めるため以下の3冊を読むことをおすすめします。


SEO知識を身につけて、クライアントに重宝されるWebライターを目指しましょう。

SEO対策のための Webライティング実践講座

Webコンテンツの作成がすべてできる本」を目指して出版された初心者のための本です。SEOの基礎知識はもちろん、SEO対策をしたWebコンテンツの作成方法について解説されています。

本の構成通りに読んでいけばWebライティングで必要なSEO知識を理解でき、具体的な施策の記載もあるため実践的です。

また、よく知られているSEO対策方法に関しても、「なぜ効果があるのか」まで説明されているため納得したうえで知識を習得できます。HTMLの知識がなくても内容を理解できるため、初心者Webライターやブロガーにも読みやすいです。

専門知識を持っていない人でも成果を上げ続けるためのコツが詰まっています。

著書 鈴木良治
定価 2,178円(税込)
購入URL Amazon.com

入門SEOに効くWebライティング サイトの価値を高める正しいコンテンツの作り方

SEOとWebライティングの基礎知識の両方を1冊で学べる本です。これからWebライターを始める人にとって、Webメディアがどのように運営されているのか、Webライターの役割は何なのかが理解できます。

この本では「SEOとは」「なぜ必要なのか」「どのように対策するのか」について順序立てて説明されています。その後、SEO知識を踏まえたうえでSEOに効果的なWebライティング方法を解説してくれるため、知識が頭に入ってきやすいです。

また、SEO効果のあるタイトルの付け方や検索エンジンに好まれる文章の書き方など、実践的な内容も豊富に盛り込まれています。

Webライターに必要なSEO効果のあるライティング技法がこの1冊で学べますよ。

著書 宮嵜幸志、中島健治、石村浩延
定価 2,035円(税込)
購入URL Amazon.com

SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64

Webサイトにユーザーを集め、儲けるためのルールが知れる本です。集客はもちろん、成果に結びつけるためのWebライティング技法を習得できます。

著者はWebライティング講座やセミナーで10年以上講師として登壇してきたふくだたみこさんです。

一見Webサイト運営者向けの本のように思えますが、読んでみるとWebサイト運営者がどのような記事を求めているのかがよく理解できます。1つ1つ丁寧に解説されているため、読み終えるには少し時間がかかるかもしれません。

しかし、読み終えたときにはあなたのWebライターとしてのスキルは格段にアップしているはずです。もちろん、目次から必要な項目だけ読んでもレベルアップできます。

著書 ふくだたみこ
定価 2,178円(税込)
購入URL Amazon.com

文章の書き方が学べるWebライティング本

基礎的な文章の書き方やSEO知識が身につくと、「もっと伝わりやすい文章が書きたい」「ありきたりでない惹かれる文章にするにはどうすれば良いのだろう」といった悩みが出てくるでしょう。

単純に正しい文章を書くだけでなく、ユーザーを行動させる文章力がWebライターには必要です。

もう一段階上の文章力を身に付けたいと思ったら、以下の4つの本を読んでみましょう。


Webライターとして、一段階ステップアップできますよ。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

文章の書き方が上手な人が実践しているメソッドを学べる一冊です。

大手ニュースサイト「ナタリー」の新人記者教育係である唐木元さんの著書で、初心者にも分かりやすく書き方が学べるよう工夫されています。

Webライターとして文章を書くときはもちろん、企画書や報告書、ブログ、SNSなどあらゆる文章で役立つ知識が満載です。

この本で重視されているポイントは「書きながら書くことを考えない」こと。書き始める前にやっておくべき準備について丁寧に解説されています。私ももちろん、他のWebライターも文章をいきなり書き始めることはしません。

この準備がどれほど必要なのかを説明するとともに、どのような情報をどのような順番でどれくらいのボリュームで書くのかを整理する方法が具体的に書かれています。

著書 唐木元
定価 1,430円(税込)
購入URL Amazon.com

どう書いたらいいの?!がなくなるWeb文章の書き方

Webライティングの書き方の基礎から応用までのポイントを1冊にまとめた本です。

著者は、講談社のフリー編集者を経て、株式会社ディーエイチシー、株式会社ローソンなどの大手企業でWeb編集者として売上実績を残した下良果林さん。

ユーザーを引きつける・商品を売る・申込がくるための文章力を確立させた下良果林さんならではの知識が満載です。Webライターは、読んでもらうだけでなく商品やサービスの購買に結びつく記事を書かなければなりません。

しかし、文章は書けるけど「売れる文章」「魅力的な文章」が書けないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。この本に書かれている知識をすべて習得できれば、自分でWebサイト運営をして起業することも可能です。

それほど濃い知識やノウハウが詰まっている1冊です。

著書 下良果林
定価 594円(税込)
購入URL Amazon.com

20歳の自分に受けさせたい文章講義

Webライティングを通して疑問にぶつかったときに読みたい本です。

目次には以下のような悩みが並んでおり、解決方法が各ページで示されています。

  • 「読みづらい」「わかりにくい」と言われてしまう!
  • 改行や句読点のコツを知らない!
  • そもそも文才がない!

書きたいことは頭でまとまっているのに、いざ文章にしようとすると書けないと悩んでしまう人におすすめです。

著書の古賀史健さんはビジネス書や教養書を中心に80冊以上の書籍を手がけており、「嫌われる勇気」などのベストセラーを手がけました

長年の経験から「文章は“リズム”で決まる」と確信し、編集者からは「踊るような文章を書くライターだ」と言われる名ライターです。古賀史健さんの生み出す魅力的な文章から、高いライティング技術を学べます。

著書 古賀史健 
定価 924円(税込)
購入URL Amazon.com

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

読者の知識や興味レベルに合わせて情報・知識を提供することの大切さが分かる本です。なにかを説明しようとするとき、多くの人は「より具体的に」と考えてしまいます。

しかし、相手によっては要点をまとめて抽象的に伝えることも大切であるとこの本では説明されています。確かに興味のないことや詳しくないことについて、熱心に具体的に話されても頭に入ってきません。

この本は、私がWebライターとして独立した直後にクライアントからおすすめされた1冊です。私自身も物事を説明するときの具体と抽象の度合いが体系的に理解でき、多くのWebライター仲間にプレゼントしました。

一見論理的で難しそうなタイトルですが、イラストや図解が入っていて読みやすいです。どのように説明すれば伝わりやすいのか、分かりやすいのかが理解できますよ。

著書 細谷功
定価 1,980円(税込)
購入URL Amazon.com

セールスライティングが学べるWebライティング本

Webライターの仕事をするなかで、セールスライティングのスキルが必要だと感じるようになる人は多いでしょうセールスライティングとは、商品やサービスを売るための文章です。

そもそもWebライターに依頼される記事の目的は、ユーザーに行動を起こしてもらうことです。たとえば、「購入すること」「メルマガに登録すること」「お見積もり依頼をすること」などが挙げられます。

そのため、Webライターにセールスライティングのスキルは不可欠です。

ここでは初心者向けのセールスライティングが学べるWebライティング本を3冊紹介します。

沈黙のWebマーケティング—Webマーケッター ボーンの逆襲—

「良いWebコンテンツとは?」という素朴で複雑な質問に答えてくれる本です。

セールスライティングの基本である「ユーザーに行動してもらう」ためのライティング手法や、他とは異なるオリジナリティの出し方について解説されています。

売りたい商品やサービスの魅力を100%伝えるためのWebマーケティング手法が学べ、具体的な施策の考え方が理解できる1冊です。「沈黙のWebライター」と同様に、1冊を通して漫画風のストーリー仕立てで解説されているため楽しみながら読めます。

ストーリーに登場する人物全員がWebマーケティングの知識がない設定のため、初心者目線で解説してくれます。

初心者のための入門書として読んでおいて損はありません。

著書 松尾茂起 
定価 2,420円(税込)
購入URL Amazon.com

10倍売れるWebコピーライティングーコンバージョン率平均4.92%を稼ぐランディングページの作り方

インターネット上で商品やサービスを売るためのポイントがまとめられた1冊です。単純に商品やサービスの良さを語るだけでなく、人が行動するための心理について熱く語られています。

「難しそう」と感じるかもしれませんが、誰でも実践できるようワークシートがついているため、インプットとアウトプットを同時に行って知識が身につきます。

著書はWebマーケティング・コンテンツマーケティングのノウハウを公開している「バズ部」です。書かれている内容はシンプルながらも、絶対に外せない項目のみが凝縮されています。

私自身、Webライターを始めた当初にこの本を手に取り、Webライターに求められる文章について学びました。人の購買心理や心の動きに沿ったWebライティングを目指すのであれば読んでおきたい1冊です。

著書 バズ部
定価 1,628円(税込)
購入URL Amazon.com

売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000

ユーザーの心を掴む文章を書くためのフレーズやアイディアを習得できる本です。

アメリカからコピーライティング手法を持ち込み日本で広めた神田昌典さんと、独自手法に商標登録を持つ実力派コピーライターの衣田順一さんが手がけました。

20年間で培った「心に響く言葉」の中から、お二人が選びに選び抜いた667の単語表現と2000のフレーズが英単語帳のように収録されています。

Webライティングをしながら「良い表現がないかな」と悩んだときに、辞書のように使えます。この本を読めば、あなたの表現力を大幅に広げ、人に訴える力も高まるはずです。

累計8万部を突破したロングセラーで、Webライターでなくともビジネスマンなら読んでおきたい1冊です。

著書 神田昌典、衣田順一
定価 1,958円(税込)
購入URL Amazon.com

中級者編!知っておくと役立つ知識が学べるスキル本

ここまでは、初心者Webライター向けにおすすめの本を紹介しました。

しかし、いくつか記事を書いてレベルが上がってくると「もっと良い記事を納品したい」「請け負える業務の幅を広げたい」と考えるようになりますよね。

そこで、Webライターとしてもっと飛躍したい中級者Webライターにおすすめの本を3冊紹介します。


これらの本を読んでスキルや知識を身に着け、Webライターとしての活動の幅を広げましょう。

いちばんやさしいWordPressの教本

WordPressの基本操作を理解し、本格的なWebサイトが作れる1冊です。

WordPressとは、ブログやWebサイトを作るときに使うCMS(コンテンツ管理システム)を指します。Webライターの仕事は執筆だけでなく、WordPressに入稿して納品することも珍しくありません。

この本を読んでいれば、HTMLやCSSなどの言語知識なしで対応することが可能です。

また、自分で1からブログやWebサイトを立ち上げる場合にも大いに役立ちます。私もWebサイトの立ち上げをお手伝いする際に、この本を重宝しました。夫の会社でWebサイトを立ち上げることになった際にも、貸し出した覚えがあります。

初心者向けに丁寧な解説がされているため、WordPressに触ったことのない人はぜひ読んでおきましょう。

著書 石川栄和、大串肇、星野邦敏
定価 1,738円(税込)
購入URL Amazon.com

できる100の新法則 Google Search Console これからのSEOを変える基本と実践

Google Search Consoleの使い方やSEOの法則について理解できる本です。Google Search Consoleとは、Googleが公式で提供しているWebサイトのパフォーマンスを分析するツールを指します。

Webライターを初めてすぐに使う機会はほとんどありませんが、運営に携わる場合にWebサイトの状況を知って改善に役立たせられます。

この本にはGoogle Search Consoleの画面と共に100の法則が解説されており、何か分からないことがあれば辞書代わりに使える1冊です。

「新法則」と書かれてはいるものの、SEOの真髄は同じであるため知識が劣化することはありません。初心者はもちろん、独学で学んできた人にも新しい発見がある本なので、ぜひ手元に置いておきましょう。

著書 村山佑介
定価 3,274円(税込)
購入URL Amazon.com

頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書

Webライターとして「もっと稼ぎたい」と悩んでいる人におすすめの本です。

時間と場所に縛られないWebライターは人気があり、副業に選ぶ人も少なくありません。気軽に始められる一方で、「思ったより稼げない」「仕事がない」と挫折してしまう人もいます。

この本には、受けるべき仕事の見分け方やライターとしての評価を上げる方法など、知りたい情報が満載です。

著者の吉見夏実さんは2012年にランサーズに登録し、4ヶ月で月収20万円を突破してフリーランスになった経歴があります。自身の体験を踏まえ、事例を交えながらクラウドソーシングで稼ぐためのルールやマナーを教えてくれます。

周りにフリーランスWebライターとしてのお手本がいないのであれば、ぜひ参考にしましょう。

著書 吉見夏実
定価 1,650円(税込)
購入URL Amazon.com

内容のまとめ

Webライターにおすすめの本を16冊紹介しました。もちろん、すべて読む必要はありません。一度本屋さんに立ち寄り、パラパラと本をめくってみてください。文調や図表、イラストなど、自分にとって「読みやすい」「分かりやすい」と感じるものを選ぶことが大切です。

本を読んで知識をつけることは重要ですが、一通り理解できたと思えたら一度行動してみましょう。なぜなら、Webライターの知識をつけることが目的ではなく、Webライターとして稼ぐことが目的であるはずだからです。

一度やってみると、分からないことが見えてきて「こういう知識が必要だ」と読むべき本がどのようなものが分かってきます。まずは2〜3冊読み、仕事の流れや文章の書き方を学べたら思い切って案件に応募してみましょう。