30代未経験からWebマーケティング転職できるか?結論、できます【採用経験あり】

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30代で実務未経験だけどWebマーケティング職に転職できるのか?

これを読んでいるあなたはこのような悩みを抱えているのではないでしょうか。

私は過去にWebマーケターの採用に携わり、30代マーケティング実務未経験の人を採用した経験があります。また、30代で他部署からマーケティング部署に実務未経験で異動してきた方と働いた経験もあります。

これらのことからも、30代未経験からWebマーケティングの仕事を始めるのは全然可能です。一方で、20代よりも採用される難易度が上がるという側面もあります。

本記事では、30代未経験でもWebマーケティング転職できる理由と、転職成功するために事前に用意しておくべきもの、転職の際の注意点を解説していきます。

最後には30代未経験におすすめの転職エージェントもお伝えするので、転職相談をして行動を起こしてみましょう。

30代未経験でもWebマーケティング転職できる理由

30代未経験からWebマーケティング転職はできますが、その背景にある理由を3つ解説します。

Webマーケティング人材の需要は高まっているから

Webマーケティング人材の需要は色々な捉え方がありますが、一つの指標としてWeb広告に使われる広告費があります。

Webマーケティングの代表的な仕事の一つがWeb広告の運用であり、Web広告運用に使われるお金が増えれば増えるほど、Webマーケティングの需要は拡大していると捉えることができます。

下記は2005年から2021年までの日本の広告費を表したグラフです。2021年に初めてインターネット広告費がテレビを含む4マス媒体の広告費を上回りました

出典:電通報

インターネット広告費は2005年以降、綺麗な右肩上がりの成長を続けていることが分かります。これはWebマーケティングを始める企業が増えていることの裏返しでもあり、Webマーケティング人材の需要が高まる理由になります。

専門スキルは入社後に習得できるから

Webマーケティングの実務に必要なスキルは転職後に身につけることができます。これが、弁護士や医者などであれば話は別です。必要な資格を取得してからでないと仕事を始めることができません。

しかし、Webマーケティングでは資格は不要です。そういう意味では、Webマーケティング職は未経験から挑戦しやすい職業とも言えるでしょう。

未経験転職から1年もあれば一人前のWebマーケターとして仕事ができるレベルに到達します。私が過去に一緒に仕事をしたことのある30代未経験の方も、1年あれば例外なく一人でWebマーケティングの仕事を回すことができるようになっています。

専門スキルを一人前に扱うことができるレベルに到達すれば、そこから先の成果は次に説明するポータブルスキル次第だと感じます。

ポータブルスキルの重要性が高いから

Webマーケティングと言うと、広告運用やSEOなどの専門スキルがイメージされますが、これらは必要なスキルの一部でしかありません。

当然、これらの知識がないと仕事を進められないですが、直前でもお伝えしたとおり、Webマーケティングの専門スキルを身につけるのに多くの時間はかかりません。

Webマーケティングの仕事で成果を出すためには、ポータブルスキルの方がはるかに重要です。ポータブルスキルは環境を変えても持ち運びできるスキルのことで具体的には下記のようなものです。

  • 論理的思考力
  • 仮説構築力
  • コミュニケーション力
  • リーダーシップ

これらのスキルは30代の方であれば既に身につけていることが多く、特に高いレベルを有している方はWebマーケティングの実務が未経験であっても魅力的に映ります。

結果、転職時点でのWebマーケティングスキルがなくても採用されるのです。

30代未経験のWebマーケティング転職を成功させるために用意しておくべきこと

次に、転職を成功させるために予め準備しておくといいことをお伝えします。私は過去に面接官をしていたので、採用のリアルな実体験に基づいてお話しします。

アピールできる実績

まず1つ目は、アピールできる実績です。

自分がこれまでの仕事で残してきた結果を棚卸しましょう。分かりやすいものだと、営業成績1位やMVP受賞などでしょう。加えて、自身の目標達成度合いや売上貢献度を数字で示すこともプラス材料になります。

定性的なものではなく、出来るだけ数値で語ることが大事です。

実績を積んできたという事実があれば、それが信頼に繋がります。この人は過去にも結果を出しているから、環境が変わっても同じように努力して結果を出してくれるだろうと採用側は考えるのです。

逆に、目立った結果や実績がないという人はWebマーケティング転職に限らず、転職自体がなかなか厳しくなります。単なるポテンシャル採用ということであれば20代の方が断然有利なので、実績をアピールすることで20代との差別化を図りましょう

明確な志望動機

2つ目に、納得感のある志望動機を用意しましょう。これは「自分自身のため」と「採用面接のため」の2つの観点があります。

前者から話すと、 30代の未経験転職はキャリアの大きな転換点になるはずです。転職先の環境やWebマーケティングの仕事に戸惑うことがあるかもしれません。

そんな苦しい局面を迎えた時、自分の中に「なぜWebマーケターを目指したのか」という明確な軸がなければモチベーションが低下しかねません。自分の気持ちと向き合って、確固たる「なぜ」を言語化しておきましょう。

後者の観点で話すと、例えば「今の仕事が嫌だから」というネガティブな理由の場合、採用したいと思う面接官はいないでしょう。

これまでの経験を活かして新しい職種に挑戦したいことをアピールしたり、最終的な目標を達成するためにこのタイミングでWebマーケティングの仕事をする必要があるなど、自分なりの強い意志を示せると良いです。

キャリアの軸を持って、考えて行動していることが相手に伝われば転職成功に近づきます。

Webマーケティングの勉強をしているという事実

3つ目は、Webマーケティングを自発的に学習していれば採用の際にもポジティブに働くでしょう。口だけでなく本気でWebマーケターになりたいんだと思ってもらえます

本を読んだり、無料のオンライン学習サービスなどを使って勉強することも良いですが、できることならアウトプットまで行っていることを見せられるとなお良いです。

具体的にはWebマーケティングスクールに通うというのはおすすめの手段です。Webマーケティングスクールでは、座学だけでなくアウトプットを通じて学んでいくため、実践力を身につけることができます。

中でも、Wannabe Academyは業界初の実務経験が積めるスクールです。実務経験を積んでから転職活動を行えば、より優位に進められるでしょう。

他にもWebマーケティングスクールに興味がある方は下記の記事をご覧ください。

2022年最新版!おすすめのWebマーケティングスクールを徹底比較【目的・地域・特徴別に紹介】

30代未経験からWebマーケティング転職の注意点

30代で未経験転職をすると、収入のダウンなど想定しておくべきリスクが生じます。ここでは、未経験転職をする際に知っておくべき注意点を3つお伝えします。

年収は一時的に下がる

前職よりも給与水準の高い業界へ移らない限り、年収は一時的には下がってしまうことを覚悟しましょう

Webマーケティング職としてのスキルや経験値はゼロからのスタートとなるので、これは仕方のないことです。Webマーケティング職に限らず、エンジニアやデザイナーなど他の専門職の場合でも同じことが言えます。

しかし、Webマーケターは職種全体で見ると平均年収は高いため、Webマーケターとしてスキルを身につけて実績を積めれば、将来的に年収はアップしていきます。

せっかく未経験転職にチャレンジするのであれば、目先の給与に捉われすぎずに、長期的に見て市場価値の高いスキルや経験が身につきそうな業界や企業を選ぶことが大切です。

Webマーケターの年収推移やキャリアプランについて知りたい方には下記の記事もおすすめです。

【超シンプル】マーケターが年収を上げる3つの方法【平均年収は500万弱】 Webマーケターのキャリアパスを解説!5年後の姿をイメージしよう

上司が20代になる可能性がある

上司が自分より年下の人になる可能性があることは理解しておきましょう。

Webマーケティングという仕事自体が比較的新しいもので、IT企業を中心として広まってきたことからも20代や30代の若い人が多いという背景があります。

特にIT企業やベンチャー企業への転職を目指す場合、平均年齢が大企業に比べて低くなる傾向にあるため、上司が自分より若い人になる可能性は十分にあり得ます。

よって、自分より年下の人からも貪欲に学んでいくというマインドセットを持っておくことが大切です。変なプライドがあると、入社後にWebマーケターとしての成長を阻害する要因となるため、最速で成長するためにもそんなものは捨ててしまいましょう。

家族に理解されない場合がある

パートナーや子供がいる場合は、後々のトラブル防止のためにも家族への相談は不可欠でしょう。

30代では家庭を持つ方が20代に比べても増えます。自分たち夫婦の生活だけでなく、子供がいる場合は子供の養育費なども考えなければいけないため、年収を下げてまで転職をすることを素直に賛成してもらえない可能性があります。

自分のやりたいことができていた20代とは異なるため、計画性も重要になります。早い段階から貯蓄をするなどして、少なくとも今後数年間の生計をどうやって立てていくのかを示せるようにしましょう。

30代の未経験分野に役立つ転職エージェント

ここまでの内容を踏まえて、転職成功に向けたまず最初のアクションとして転職エージェントに相談をしてみるのはおすすめです。今すぐの転職を考えていなくても、第三者に相談をすることで取るべき行動が明確になります。

30代の未経験転職は同職種転職よりも難易度が上がるため、求人数が豊富にあって転職決定までのサポートが手厚い転職エージェントに登録するのが良いです。

具体的には以下で紹介する3つになります。

リクルートエージェント

リクルートエージェント公式

1つ目は、リクルートエージェントです。

転職活動を進めるにあたって重要な要素である「求人数」において業界最大級を誇っています。未経験求人も多いため、まず最初に登録しておきたい転職エージェントです。

また、リクルートエージェントは各業界・各職種に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの希望に沿った求人を紹介してくれます。

加えて、面接対策や職務経歴書の添削を通じてあなたの転職決定までマンツーマンでサポートしてくれます。

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doda

doda公式

2つ目はdoda(デューダ)です。

dodaもリクルートエージェントと並んで、国内最大級の転職エージェントです。転職成功者の満足度が高いことが特徴です。

また、dodaにはキャリアに悩んでいる方向けに様々な無料の診断コンテンツが提供されています。下記は年収査定サービスで、186万人のビッグデータを基にあなたの適正年収を査定してくれます。

dodaの年収査定

まずは下記よりdodaに無料登録してみてください。

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マイナビエージェント

マイナビエージェント公式

3つ目は、マイナビエージェントです。

マイナビエージェントは首都圏・関西圏・東海圏在住かつ20~30代の方の転職サポートに強みを持っている転職エージェントです。20~30代に特化している分、ノウハウも豊富にあるため上記の条件に該当する方はぜひ登録してみてください。

専門のキャリアアドバイザーから転職活動のアドバイスや転職ノウハウなどの情報提供を受けることができます。

マイナビエージェントに登録する↗︎


1人のエージェントへの相談だとアドバイスが偏ってしまうため、最低でも2人以上に相談することをおすすめします。

首都圏・関西圏・東海圏在住の方は「マイナビエージェント + もう1つ」、それ以外の地域に住んでいる方は「リクルートエージェント + dodaという選び方がいいでしょう。

今日から行動を起こしてキャリアチェンジへの一歩を踏み出してみてください。

内容のまとめ

  • 30代未経験でもWebマーケティング転職できる理由
    • Webマーケティング人材の需要は高まっているから
    • 専門スキルは入社後に習得できるから
    • ポータブルスキルの重要性が高いから
  • 30代未経験のWebマーケティング転職を成功させるために用意しておくべきこと
    • アピールできる実績
    • 明確な志望動機
    • Webマーケティングの勉強をしているという事実
  • 30代未経験からWebマーケティング転職の注意点
    • 年収は一時的に下がる
    • 上司が20代になる可能性がある
    • 家族に理解されない場合がある
  • 30代の未経験分野に役立つ転職エージェント
    • リクルートエージェント
    • doda
    • マイナビエージェント