Webマーケティングを学ぶのにブログが最適である理由【始める手順も解説】

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初心者の方がWebマーケティングの勉強しようと思った時に、何から始めよう…と悩んでしまうことがあります。

当メディアではおすすめの勉強方法として、一貫してアウトプット(実践)学習を推奨しています。アウトプットを抜きにしてWebマーケティングスキルは身につけられないからです。

とはいえ、アウトプット環境を作るために転職するのはハードルが高いし、スクールに通うのは高いから避けたいという気持ちも分かります。

そんな方におすすめしたいのが「ブログ運営」です。

ブログ運営ならほとんどお金もかけずに、今日からWebマーケティングを実践することができます。結果が出るまでに最低でも数ヶ月スパンの時間がかかりますが、結果を出そうと試行錯誤する過程でWebマーケティングスキルをいくつも身につけられます。

本記事では、Webマーケティング習得にブログ運営がおすすめな理由と、ブログ運営で身につくWebマーケティングスキルを解説します。

また、最後にブログ運営を開始するまでの手順を具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

初心者がWebマーケティング習得にブログがおすすめな理由

まず初めに、Webマーケティング未経験者がスキル習得するのにブログがおすすめな3つの理由を解説します。

初期コストをほぼかけずに即実践できる

1つ目は、冒頭でも軽く触れましたが、初期コストをほぼ掛けずに即実践することができる点です。

ブログ運営を始めるのに最低限必要なコストはサーバー代が年間1万円前後と、ドメイン代月々数百円程度です。ワードプレステーマを入れる場合は、ここにプラスで1~2万円かかってきます。

勉強代と考えれば安いもので、何物にも変え難い実践経験をすぐに得られます。実践経験は本を何冊読んでも手に入れることができません。

また、すぐに始められるというのもおすすめの理由です。未経験からWebマーケターに転職してスキルアップを目指してもいいのですが、転職には時間も労力もかかります。少なくとも今すぐという訳にはいきません。

今日から初心者が実践しながら学ぶのであれば、ブログ運営が最適な手段です。

実績を使って転職や本業に活かせる

2つ目は、実績を使って転職や本業に活かせることです。

ブログ運営を通じてPVを伸ばしたり、収益を得ることができれば、それがそのまま実績となり転職時のアピール材料になります。未経験からWebマーケターに転職する場合は、主体的に学ぼうとする姿勢がプラスに評価されます。

私は過去に何名もマーケターを採用してきた経験があるのですが、未経験者採用で全く同じ評価の人が2人いた場合、本を読んでいるだけの人よりも、何かしらアウトプットしている人の方が魅力的に映ります。

SNS運営やブログ運営など実践を通じて学んでいる人は、入社後に初めての業務に直面した際も、まずは手を動かしてチャレンジする姿勢がありそうだと感じるからです。

また、あなたがWebマーケターに転職した時、ブログ運営を通じて得られたWebマーケティングスキルは、そのまま本業に活かすことができます。本業で得た知見をブログ運営に活かして、ブログ運営で得た知見を本業に活かすという正の循環に繋がるでしょう。

上手くいけば不労所得を得られる

3つ目は、上手くいけば不労所得を得られる点です。

どうせアウトプットするなら、少しでもお金に繋がって欲しいと思うのが本音でしょう。お金をモチベーションにしてブログ運営するのは全然OKです!

ブログ運営を継続して結果を出せば、より多くの学びを得られます。そのためには、継続するモチベーションが必要なので、その手段として稼ぐことを目標にするのも良いですね。

結果が出れば、ほとんど自分が動かずに収益を生み出すことも可能になるので、不労所得的な側面があることも魅力です。

ブログ運営で身につくWebマーケティングスキル

では次に、ブログ運営を通じて身につくWebマーケティングスキルを4つ解説します。

文章で物を売るスキル

1つ目は、文章で物を売るスキルです。

ブログ運営の収益化の方法は広告です。中でもアフィリエイト広告で収益化する人が多いです。アフィリエイト広告は、どこかの企業(もしくは個人)の商品を代わりに販売することで、売上の一部を得るという広告手法です。

ブログで商品を売るのも、対面の営業と同じように、セールストークなしでは商品は売れません。相手(読者)の抱えている課題を把握して、商品が相手にとって有益であることを伝える必要があります。

文章で物を売るスキルは、ブログに限らず、ネットで物を売る時には不可欠なスキルです。一度身につければ、Webマーケターとしての成功は約束されたようなものでしょう。

SEOスキル

2つ目は、SEOスキルです。

SEOとは検索結果で自分の記事を上位表示させるための技術を指します。初期にブログ読者を集めるためには、検索結果で上位表示させるか、SNSを使って外部から流入させるかのどちらかしかありません。

近年は、SEOの競争も激しく、個人ブログで検索結果の上位に表示させることは簡単ではありません。

  • 競合の少ないキーワードの選定
  • 自分の強みが活きるブログテーマの選定
  • Googleに評価される記事構成の作成

など、Google検索アルゴリズムを理解した上で、対策を打っていく必要があります。

記事を書きさえすれば上位に表示される訳ではないため、「上位表示されるにはどうすればいいか?」を考えながらブログ運営する中でSEOスキルを身につけることが出来ます。

広告ビジネスへの理解

3つ目は、広告ビジネスへの理解です。

先述したように、ブログ運営の主な収益源は広告です。広告の種類は大きく2つあり、「アフィリエイト広告」「アドセンス広告」です。

ここでは2つの違いについて詳しくは解説しませんが、メディアビジネスというのは大半のケースにおいて、広告がマネタイズ手段になります。

よって、メディア(ブログも含む)を運営して稼ぐということは、広告ビジネスをすることと同義です。必然的に広告ビジネスはどういうものか?広告で稼ぐにはどうすればいいのか?を考えることになり、広告ビジネスへの理解が深まります。

アクセス解析スキル

最後4つ目は、アクセス解析スキルです。

ブログ運営をすると、今日はどれくらい広告がクリックされているか、PV数は伸びているか気になるでしょう。

このようなブログ上のアクセスデータは全て可視化することができます。代表的なツールは「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」で、Webサイト上のあらゆるデータを解析することが可能です。

Google Analyticsは大企業から中小企業まで、Webマーケティングに力を入れている企業であれば当然のように使っているツールで、Webマーケターであれば必ず使えた方がいいです。

もしあなたが転職して企業のWebマーケ担当になった場合は、即活かせるスキルになるでしょう。

まずは1円でもいいのでブログ運営で稼ごう

ブログがおすすめなことは分かったけれど、まずは何を目標に始めればいいか?という質問に答えます。

結論、1円でもいいのでブログ経由で稼ぐことを目標にしてください。ブログで1円でも稼ぐには、以下のステップを踏む必要があります。

・ブログに読者を集める(= SEOスキル)
・ブログで販売する商品を選定する(= 広告ビジネスの理解)
・セールストークで商品の販売をする(= 文章で物を売るスキル)

このように、ブログで稼いだという事実は、先ほど解説したスキルが身についていることの裏返しにもなります。収益0円と1円では雲泥の差があるため、まずは1円でもいいので稼ぐことにフォーカスを当てていきましょう。

Webマーケティング初心者がブログ運営を始める方法

ここまで読んで、今すぐにブログ運営を始めたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

最後に、Webマーケティング初心者が今日からブログを開始できるように、ブログ運営を始める手順をまとめました。

STEP1:ワードプレスの開設

まず初めにやることはワードプレスの開設です。ワードプレスは世界で最も使われているブログを開設するためのソフトです。

ワードプレスを開設するためには、以下の3つが必要になります。

WordPress開設に必要な3つのもの
  • レンタルサーバー
    → インターネット上の土地のようなもので、Webサイトを開設するのに不可欠
  • 独自ドメイン
    → 「https://z-marketing.net」のようなサイトのURLのこと
  • WordPress
    → ブログを開設するためのソフト

何だか大変そうと感じた方もご安心ください。レンタルサーバーを契約すると、上記3つをまとめて簡単にセットアップすることができます。数十分もあればワードプレスを開設できるでしょう。

初心者におすすめのレンタルサーバーは「ConoHa WING(コノハウィング)」です。サイト表示スピードが速いことが特徴で、ベーシックプランで契約すれば月額1,000円以下に抑えることも可能です。
※当サイトもConoHa WINGを利用しています

ConoHa WINGを使ったワードプレスの開設手順は少し長くなってしまうため、下記の記事にまとめました。先に以下の記事を読んでから、また再度ここに戻ってきてください。

【ConoHa WING】ワードプレスの始め方を初心者向けに解説

STEP2:ワードプレステーマを導入する

次にワードプレステーマを導入します。

ワードプレスは開設しただけだと、特にデザイン性はなく簡素なページになっています。そこで、ワードプレステーマと呼ばれるファイルの塊をインストールすることで、綺麗なブログデザインを実現することができます。

個人ブログを運営している人の多くもワードプレスを導入しています。また、ワードプレステーマはデザイン面だけでなく、最低限のSEO対策も行ってくれているというメリットもあるため、導入しない理由が特にありません。

強いてデメリットを挙げるとすれば、有料のものは1~2万円程かかるということくらいです。以下の記事におすすめのテーマをまとめているので、気に入ったものを導入してみてください。
※当サイトでは「SANGO」というテーマを導入しています

【2024年最新】WordPressのおすすめ有料テーマ7選!【初心者向けに解説】

もし無料がいいということであれば、有料に比べてデザインのクオリティは劣りますが「Cocoon」というテーマがおすすめです。

STEP3:ブログのジャンルを決める

STEP2までで、ワードプレスの準備が完了しました。

次にブログのジャンルを決めましょう。つまり、何をテーマにして記事を執筆するのかを決めるということです。

ジャンルを決める上で、考慮するといい点として以下があります。

  • 自分の強みを活かせるか?
  • アフィリエイトで販売する商品のイメージがあるか?
  • キーワードで競合に勝てそうか?

個人ブログは基本的に弱小なので、競合が少なくて自分の強みが活きる(自分だからこそ書ける)領域で勝負した方がいいでしょう。

例えば、当サイトであれば、筆者がマーケティングの経験・実績が豊富であることを強みにしているため、マーケティングのスキルやマーケターのキャリアをテーマにして発信しています。

また、今回はブログで1円でも稼ぐことを目標設定にしているので、最初からどんな商品を売るつもりなのか想定しておいた方がいいです。商品の探し方については次で説明します。

STEP4:ASPに登録して商品を探す

アフィリエイト広告で販売する商品を探すためには、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダーの略称)と呼ばれるサービスに登録します。

登録すると、様々な企業が商品の登録をしているので、その中から自分のブログで紹介できそうな商品を選んで提携をします。

ASPはたくさんの種類がありますが、審査に通過しなければいけないケースが多いです。始めたばかりのブログでは審査に通過しないので、一部の審査なしで登録できるASPを使うのがおすすめです。

以下の記事に審査なしASPを3つまとめているので確認してみてください。

審査なしで登録できるアフィリエイトASPはこの3つ!【初心者におすすめ】

STEP5:キーワードをリサーチする

ブログジャンルと販売する商品の目処が立ったら、次にどんなキーワードを狙って記事を執筆していくかを決めます。

狙うキーワードから逆算して記事の構成も作成するため、必ずキーワードのリサーチは行いましょう。初心者がキーワードをリサーチする上でおすすめのツールは以下の3つです。(全て無料で使えます)

  • ラッコキーワード
  • Google検索の関連キーワード
  • キーワードプランナー

ラッコキーワード

ラッコキーワード

1つ目は「ラッコキーワード」です。

ラッコキーワードは特定のキーワードで検索をかけると、それに関連して良く検索されているキーワードを一覧で表示してくれます。

非常に網羅性が高いので、とにかくキーワードの数を集めたい時はマストで使いたいツールです。無料の場合は1日の検索回数に上限ある点だけ注意が必要です。

Google検索の関連キーワード

Google検索の関連キーワードの例

2つ目は「Google検索の関連キーワード」です。

Googleで特定のキーワードで検索をすると、下の方に関連キーワードが表示されます。Google上に表示されているだけあって、信頼性は非常に高いです。

狙うキーワードの記事の見出しや本文に、関連キーワードを含めていくといいでしょう。

キーワードプランナー

キーワードプランナーの実際の画面

3つ目は「キーワードプランナー」です。

キーワードプランナーはGoogle広告という広告ツールの中で提供されている機能の一つです。Google広告の利用自体は無料ですが、利用登録にクレジットカード情報が求められるなど、少し手間がかかります。

キーワードプランナーを使うと、それぞれのキーワードが月間どのくらい検索されているかを知ることができます

Google広告で広告運用をしていれば、上記画像のように細かく検索回数を表示してくれますが、広告運用をしていない(もしくは少額しか使っていない)アカウントであれば、「100~1000」のように幅のある表示になる点だけご注意ください。

STEP6:まずは100記事目指して記事を書く

執筆するキーワードの目処がある程度立ったら、実際に記事を執筆していきましょう。

最初はこれでいいのか不安になりながらの執筆になるかもしれませんが、これは誰もが通る道です。最初の10記事くらいを執筆すれば感覚が掴めてくると思うので、徐々に慣れていけばOKです。

よくネット上では「まずは100記事書こう」とブロガーの方が言っていますが、筆者もこれには賛同します。プロであれば自分なりのやり方で記事を書いていけばいいと思いますが、初心者は右も左も分からないと思うので、最初は数をこなすことが大事です。

100記事書けば、うまくいったいってないに関わらず、ある程度の結果が見えてくるので、その時点で次の改善を進めていけばOKです!最初から質を求めるのではなく、まずは量をこなして徐々に質に転換していきましょう。

内容のまとめ

Webマーケティングを習得する上でブログ運営がおすすめであること、そしてブログ運営の具体的な始め方を解説してきました。

ここまで語っても、実際にブログ運営を始める人は10人に1人もいないでしょう。それだけ行動に移せる人は少ないので、実際にブログ運営して100記事書いてみるだけでも、他の人が持っていない経験・スキルを身につけられると思います。

筆者もこのように自分のメディアを運営して、悪戦苦闘しながらSEO対策やメディアの伸ばし方を学んでいます。本やネット記事を読んでいるだけでは、間違いなく得られなかった経験です。

本記事を通じて、Webマーケティングやブログ運営にチャレンジする人が1人でも増えると嬉しいです。