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普段仕事をしていると、周りと比較しても成長スピードが明らかに早い人がいます。一方で、中々成長しない人、成長スピードが遅い人もいます。
両者の違いはいったいどこにあるのでしょうか?
多くの人は自分も早く成長したいと考えていると思います。そのためにも、成長を阻害する行動が何かを把握しておくことも重要です。
本記事では、仕事で成長しない人がやっている行動を7つご紹介します。もし当てはまる行動があれば、成長を鈍らせる原因になっている可能性があります。
ぜひ自分や自分の周りの人に当てはめて考えてみてください。
目次
1. 素直じゃない
成長スピードが早いと感じる人には共通点があります。それは、素直であることです。逆に素直じゃない人は成長スピードが鈍ります。
特にメンバークラスであれば、まずは目の前の仕事を100%遂行することを上司は求めています。何をすればいいのかという過程も明確になっているはずです。そこにオリジナリティは必要ありません。
しかし、素直じゃない人は言われたことをそのまま実行するのではなく、自分なりの工夫を入れたり、自分のやり方でやろうとしてしまいます。
そうではなく、まずは言われたことを100%できるようになることが最優先です。
部下が課題に直面した時、その答えは上司が持っています。上司も同じような課題に過去ぶつかって乗り越えたからこそ今上司になっている訳です。
よって、上司が言っていることを素直に実行すれば成果が出る可能性が高いです。しかし、素直じゃない人は上司が言ったことを聞き入れないことがあります。
上司が10言って10吸収する人と、上司が10言って3しか吸収しない人では成長スピードに差が生まれるのは当然です。スポンジのように吸収する人の方が圧倒的なスピードで成長していくのです。
質を高めたり、オリジナリティを出すためには一定の量をこなす必要があります。いきなりオリジナリティを出そうとするのではなく、上司や周囲の意見を素直に取り入れて量をこなすことを優先しましょう。
2. 即答で「やります」と言わない
世の中には「これやってみない?」と言われて即答で「やります!」と回答する人と、「少し考えさせてください」と回答する2種類の人がいます。
成長する人は即答で「やります!」と回答します。感情論になりますが、勢いは大事です。上司の立場からしても即答する人には仕事を任せてあげたいという気持ちになり、次からも積極的に仕事を回そうとします。
結果、新しい仕事にどんどんチャレンジする機会に恵まれて成長機会をたくさん得られます。
一方で、「少し考えさせてください」と回答されると、新しい仕事にはチャレンジしたくないのかな?と勘繰ってしまいます。
上司も早く仕事を進めたいので、考えている間に他の人に仕事を渡してしまう可能性もあります。他の人に仕事が渡ってしまうだけでなく、面白い仕事を任される機会が減る恐れもあるでしょう。
できるかできないかは後で考えるくらいの勢いがあってOKです。まずは引き受けて、それからどう実現させるかを考えましょう。
新しい仕事であれば上司も最初から100%任せられるとは思っていません。勢いを買って任せてくれているので、困ったら上司も助けてくれるはずです。
3. 自分の意見がない
「あなたはどう思いますか?」と聞かれて回答できないとかなりまずいです。それはつまり、何も考えていないのと同じだからです。
自分の好きなことで置き換えてみてください。例えば、あなたがガジェットが好きで「iPadのおすすめポイントはどこですか?」と聞かれたらつらつらと答えると思います。これは、iPadの便利な使い方を常日頃から考えているからでしょう。
仕事も同じです。ある議題に対して自分の意見が言えないということは、本気でその議題のことを考えていないということです。本気で考えていれば、もっとこうした方がいい、私はこうするべきだと思う、という意見が生まれます。
成長スピードがもの凄く早い人は、自分と他人の意見を取り入れて着地点を見つけ、自分手動で課題の解決にあたろうとします。意見を言うだけでなく、行動でも示していくのです。
仕事では、意見を言い合って議論をするからこそ良いアイデアが生まれ、深い洞察を得ることができます。それがないとすれば、良質なアイデアや洞察を得る機会を失っていることになるため、成長スピードが落ちてしまいます。
4. 1年後も同じ仕事をしている
1年後も同じ仕事をしているということは、1年前の自分から成長していないということです。新しいことにチャレンジをしていれば、少なからず新しい仕事をしているはずです。
例えば、1年もあれば下記のような変化が起きます。
- 部下ができてマネージャーになった
- 新しく立ち上げたサービスに携わるようになった
- 扱う予算が増えて、プロジェクトの数が倍になった
成長している人は上司からも仕事を任されるので、仕事の幅も広がっていきます。
もし、1年前と全く同じ仕事をしているなら危機感を持った方がいいでしょう。
5. 先にできない理由から話し出す
先にできない理由を探して話す人は成長スピードが遅いです。
このような人は議論をしている時に、◯◯ってどうかな?と聞くと「それは◯◯だから無理ですね」とできない理由から話します。物事に対して常にネガティブな側面にフォーカスするんですね。
否定から入る人の心理としては、チャレンジして失敗することを恐れているのだと思います。
もちろん、本当に無理な場合もあるでしょう。
しかし、否定だけをしてそれで終わってしまい、どうすれば実現できるか?という視点を持ち出しません。仕事をしていればできない理由なんて腐るほどあります。その中で、いかに実現可能なプランを作っていくかが求められます。
どう良くしていくかという視点での発言が出なければ、良くする気がないのかな?と思われてしまいます。本人も挑戦の機会を失っているので成長しません。
できない理由を承知した上で、どんな条件下であれば実現できそうか。代替案はないか。ということを考えましょう。
6. 質問しない
質問しない人が成長しない理由は、本気で考えていないからです。自分の意見がないと近い部分もありますが、仕事を進めていて自分の頭で考えていれば、必ず分からないことに出くわします。
自分で調べて解決することももちろんあります。しかし、上司しか持っていない情報、他部署しか持っていない情報、など特定の誰かに聞かないと得られない情報もあるはずです。
それらが出てこないということは、言われたことを淡々とこなしてしまっていて、自分の頭で主体的に考えていないのが要因であることが多いです。
質問をたくさんする人は、その分新しい知識や情報を得ることができるので、成長スピードが早くなります。しかも、考えている人は具体的な質問をします。
上部だけの抽象的な質問であれば誰でもできます。当事者が考え抜いて出てきた質問は具体的であり、時には上司ですら回答を考えてしまうものです。
質問を聞けばこの人が本気で考えているか否か、上司は分かります。
あなたは上司や周囲の人に質問をしていますか?質問の頻度が昔より減っていれば、成長スピードが鈍化している可能性があります。
7. 自分の成長だけを考えている
誰しも自分の成長は大事です。自分の成長を求めるなという訳ではありません。自身の成長だけを考えていては成長スピードが鈍ってしまうということです。
なぜなら、ビジネスとは自分の利益ではなく他人の利益を追求しなければいけないからです。誰かの抱えている課題を解決して、その対価としてお金をいただきます。
自分の成長だけを考えている人は、どうすれば結果を出せるか、どうすればスキルが身につくか、と矢印が自分に向いてしまっています。
しかし、結果を出す人、成長する人というのは、常に矢印が顧客の方を向いています。目の前の顧客の課題を解決するためにはどうすればいいのか、顧客が本当に困っている課題は何か、を考えているのです。
顧客の課題を解決していった結果、気づいたら自分も成長している。これが理想の成長だと思います。
また、仕事は自分一人で進めることはできません。多くの関係者の人と連携したりチームを組んで進めていきます。自分の成長のことしか考えていない人をチームに加えたいでしょうか?リーダーとして推薦したいでしょうか?
答えはNOだと思います。自分の成長ではなく、チームの成功を第一に考えてくれる人をチームに率いれたいですし、リーダーに立てたいと思うでしょう。そうした方が、チームとして結果が出てチームメンバーも果実を得られるからです。
このように、自分の成長のことしか気にしていない人は、知らず知らずのうちに損をしている可能性があります。成長したいと強く思っているのに、その思考が足枷となって成長を阻害する要因になってしまっているのです。
内容のまとめ
いかがだったでしょうか。
成長しない人がやっている行動7選を紹介してきました。
なかなか成長を実感できずに焦っている人もいるかもしれません。客観的に自分を分析して、少しずつ行動を変えていけば必ず結果はついてきます。
今回紹介した項目が当てはまっている人は、改善に向けて行動してみてください。
成長しない人がやっている行動7選
- 素直じゃない
- 即答で「やります」と言わない
- 自分の意見がない
- 1年後も同じ仕事をしている
- 先にできない理由から話し出す
- 質問しない
- 自分の成長だけを考えている